mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

ジャコメッティを常設展で見る。おすすめの美術館 in スイス

 

 

ルフレッド・ジャコメッティ

お隣の国フランスはTHE・芸術大国ですが、スイス出身の大物アーティストも結構います。パリで活躍した人も多いので、「あれ、この人、実はスイス人だったんだ!」というパターンもあるあるです。

 そんなスイス、国を代表する2大アーティストは、アルフレッド・ジャコメッティ(彫刻家・1901-1966)とフェルディナント・ホドラー(画家・1853-1918)。

 

特にジャコメッティは、日本の方でファンも多いのではないでしょうか?

ジャコメッティは100スイスフラン紙幣にも肖像と作品が印刷されています。

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人間を極限まで引き延ばしたような細長いシルエットのジャコメッティ作品は、実存主義とも結びつけられます。日本でも戦後、サルトルを代表とする実存主義哲学が大いに流行しました。青春時代に親しんだ方も多いのではないでしょうか?

また、ジャコメッティは日本の哲学者・矢内原伊作と知己の仲でもあり、矢内原をモデルとした作品も制作しています。

 

そんなこともあり、個人的には、何かストイックさと寂しさを感じさせるジャコメッティの作品は、日本人の感性にピッタリと合うものがあるのではないかと思うのです。

 

 

チューリッヒ美術館のジャコメッティ常設展示がオススメ!

そんなジャコメッティ、スイスの多くの美術館で作品が展示されています。今年夏にはヴィンタトゥール美術館で、ジャコメッティホドラーの企画展が開催されました。

 

でも、旅行者の方をはじめ、なかなか企画展に合わせて美術館に足を運べない方も多いと思います。

そこでオススメなのが、チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)。

 

私は先日、フランスの画家ロベール・ドローネーの企画展を見に行ったのですが(こちらの展覧会も素晴らしかった! 後日、少し気合いを入れて別記事に書く予定)、その後にコレクション展示をウロウロしていると。。。

 

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f:id:miho-teddy:20180922234027j:image中二階のようになったフロアに、大量のジャコメッティ作品が展示されていました。THE・ジャコメッティ! というべき、クオリティの高い作品が並んでいます。

 

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f:id:miho-teddy:20180922234022j:imageジャコメッティ作品のために特別に作られたコーナーのようで、気合いが入っています。もしかしたら、下手な企画展よりも充実しているかも……?

常設でここまでジャコメッティ珠玉の作品が揃っている美術館は、なかなかお目にかかれないのではないでしょうか。

 

美術館のホームページを参照してみると、ルフレッド・ジャコメッティ財団(Albert Giacomerri Stiftung)の所蔵作品が、チューリッヒ美術館、バーゼル美術館、ヴィンタトゥール美術館で展示されているそうです。

 

このジャコメッティ財団コレクション、1963年に個人コレクターによって創立された財団のコレクションにジャコメッティ本人や遺族からの寄贈作品が加わったもの。

なんと170点の彫刻、20点の絵画、80点のドローウィング(2018年9月現在)をはじめとした、大規模なコレクションです。

彼の初期〜晩年の作品までをカバーした大コレクションの中から、とっておきのものがチューリッヒ美術館で展示されているんですね。

 

また、実はジャコメッティの父、ジョバンニ・ジャコメッティも画家でした。

彼の作品は日本ではなかなかお目にかかれないですが、スイスの美術館では結構見かけます。どうやら色々と実験してみるタイプだったようで、ポスト印象派のあれこれ(点描主義、フォービスム、表現派など)から、象徴主義的な作品まで、様々な画風の作品を残していて面白いです。

ここまで画風が変わる人も、なかなか珍しい! と感心して見てしまいます。

 

 

チューリッヒ美術館の基本情報

チューリッヒ美術館の基本情報についてご紹介します(2018年9月現在)。

 

チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)

http://www.kunsthaus.ch/en/?redirect_url=title%3DDommages

↑英語のホームページへのリンクです。

 

・住所

Heimplatz 1 8001 Zürich

チューリッヒ中央駅(Zürich Hauptbahnhof)からチューリッヒ湖に向かって歩き、湖の左岸にあるベルヴュー広場(Bellevueplatz)の手前を左折。レミ通り(Rämistrasse)に沿って、坂道をまっすぐ歩いていくと到着します。

 

・開館時間

火曜日・金〜日曜日 10時〜18時

水・木曜日 10時〜20時

月曜日は閉館。

 

・入場料

企画展+コレクション展チケット

大人 23スイスフラン(学生、高齢者等の割引該当者は18スイスフラン

団体(20名以上) 19スイスフラン

16才以下の方、車椅子とその補助の方は入場料無料

オーディオガイドは別料金

 

 

コレクション展のみ

大人 16スイスフラン(学生、高齢者等の割引該当者は11スイスフラン

団体(20名) 11スイスフラン

16才以下の方、車椅子とその補助の方は入場料無料

オーディオガイド無料(英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語)

 

そして……水曜日はコレクション展のみなら無料!

夜8時まで開いている日なので、狙い目ですね^^

 
コレクション展ではジャコメッティホドラーをはじめとしたスイスの代表的な画家の作品に加え、フランスの印象派やポスト印象派のビッグネームの作品を多数見ることができます(スイス人コレクターも多かったのです)。
コレクション展の一画は古い建物をそのまま展示室に使っていて、そこも素敵です。
 
ジャコメッティの作品をはじめ、中世美術から現代アートまで、充実した作品群を鑑賞することができるチューリッヒ美術館(収蔵点数は10万点!)。
少し入場料は高いかもしれませんが、スイスに来たならば、チケット代を払う価値のある美術館だと思います!
 
 

 ビュールレ・コレクション&新館

f:id:miho-teddy:20180922234018j:imageチューリッヒ美術館は目下、新館の工事中。

 

今年(2018年)、日本の3都市(東京、福岡、名古屋)で開催された「至上の印象派  ビュールレ・コレクション展」、覚えていらっしゃるでしょうか?

スイス人実業家であるE. G. ビュールレが一人で集めた近代絵画の一大コレクションで、ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンベール嬢(可愛いイレーヌ嬢)》、セザンヌ《赤いチョッキの少年》の来日が特に話題になりました。

 

このビュールレ・コレクション、実はチューリッヒ美術館に移管されたもの。

一度こちらチューリッヒ美術館でお披露目をした後、日本での大規模な展覧会のために貸し出されていたのです。

この新館ができた暁には、日本からスイスに帰ってきたビュールレ・コレクションが加わり、さらにチューリッヒ美術館がパワーアップするはず!

 

これからも期待のチューリッヒ美術館です♪

(企画展のラインナップも好きなので、年間会員になるか迷っています……!)

 

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ミュージアムを巡る夜 〜 Museumsnacht in St. Gallen 〜

f:id:miho-teddy:20180909165352j:image先週末の9月8日、ザンクト・ガレンで開催されたミュゼウムスナハト(Museumsnacht)に参加してきました(英語だと Museum night)。 

 

これは毎年開催されているイベントで、夜18時〜深夜1時まで、街中の30のアート・文化関連施設が開放されるというもの。

チケットは20スイスフラン(約2,100円)で、街の中ならばバスも乗り放題。美術館のチケットと交通費が高いスイスでは、超お得なイベントです!

 

街の中心的なミュージアムから現代物のギャラリー、また世界遺産であるザンクト・ガレン大聖堂と修道院図書館も対象になっています。修道院図書館の入場料だけでも普段は12スイスフランかかります。しつこいですが、お得なんです!

 

パンフレットを見るだけで、この街にもこんなにアート関連施設があったのだな、と嬉しくなりました。中にはビール工場に併設のビール瓶ミュージアムや、石鹸ミュージアムといったマニアックなものも。

 

f:id:miho-teddy:20180909181005j:imageチケットをマルクト・プラッツで購入して(各施設入口でも購入可能。上はイベントポスター)、夜の街へと繰り出します。

 

今回は友人と相談して、それぞれの行きたい場所をピックアップして回ってみました。

夜20時スタートの4時間でも、以下の7箇所を回ることができました。

修道院図書館(Stiftsbibliotek)、ザンクト・ガレン大聖堂(Kathedorale St. Gallen)、ザンクト・ガレン美術館(Kunstmuseum)、アートホール(Kunsthalle Sankt Gallen)、東スイス建築フォーラム(Arkitektur Forum Ostschweiz)、ミュゼウム・イム・ラガーハウス(Museum im Lagerhaus)、テキスタイル博物館(Textilmuseum)

 

 

 

ここからは、特に面白かったものをダイジェストでご紹介します。

 

まずは修道院図書館から。こちらはスイス最古の図書館。

内部は撮影禁止のため残念ながら写真はないのですが、 中世から収集されている蔵書に感じる歴史、それ自体が芸術作品ともいうべき室内装飾に圧倒される、ザンクト・ガレンに来たら必ず訪れるべき場所。

木造の本棚や手すりの美しく滑らかな造形には、昔のスイスの木工師のレベルがいかに高かったのか、感心するとともに想像力をかき立てられます。

 f:id:miho-teddy:20180909165111j:imagef:id:miho-teddy:20180909165127j:image今回は別室で、普段から修道院図書館のメイン展示でもある特大地球儀(St. Galler Globus)を「分解」して見せる、という特別展示を行っていました。

16世紀に作られたというこの地球儀。本物はチューリッヒのスイス国立博物館にありますが、レプリカも非常に精巧で美しいです。

 

f:id:miho-teddy:20180909165135j:image当時、航海に出た人たちの話を聞いて制作したという地図は、意外と(?)正確。海のないスイスにも、当時から世界の姿に対するこれだけの正しい認識があったのだと驚かされる。さすがヨーロッパの知の集積である、修道院図書館ならではの展示です。

個人的見どころは、残念ながらあんまり正しくない日本(極東ですものね)と、重要であるはずのザンクト・ガレンがなぜかポイントされていないところです(笑)。

 

 

次は、ザンクト・ガレン大聖堂

15分間隔で開催されるツアー形式のため少し並びますが、普段非公開の場所に今夜だけ案内してくれるという、出血サービスもの(不謹慎なキリストギャグ)。

f:id:miho-teddy:20180909165152j:imageまずは大聖堂の地下室へ。こちらは初代修道院長である聖オトマールをはじめ、ゆかりのある人たちが眠っている場所でもあり、静謐な空間になんとも言えない荘厳さが感じられます。

 

そして大聖堂のメインホールでは、通常は締まっている柵の向こう側=内陣へと案内。

「聖母被昇天」を主題にした祭壇画やドームの天井画、各装飾まで、ダイナミックなバロック美術を近くで堪能することができました。聖歌隊のための椅子に座らせてくれたのも嬉しいところ。木造の慎みも感じさせつつ、こちらもなかなかゴージャスです。

f:id:miho-teddy:20180909165237j:imagef:id:miho-teddy:20180909165315j:image最後は第二の地下室へと案内され、聖歌隊のおじさま達が、美しい響きのグレゴリオ聖歌を披露。そして最後はゲストも一緒に合唱するという、サプライズ&素敵なイベントでツアーは締めくくられました。

ザンクト・ガレンは最初期のグレゴリオ聖歌が伝わる土地だそうで、こういった歴史的価値のあるものに触れさせてもらえるのは、とても有り難いものです。

 

 

ミュージアム部門からは、ミュゼウム・イム・ラガーハウスをご紹介。

元倉庫であったのであろう建物に、アート・建築関係のギャラリーや事務所が主に集まっているような、アート複合施設。アートホールと東スイス建築フォーラムも同施設内にありました。この街の現代アート系のスポットになっています。

 

こちらでは「バックステージ(Backstage)」をテーマに、収蔵品からアウトサイダー・アートを幅広く紹介する展覧会が開催。

アウトサイダー・アート(ナイーヴ・アート、フランス語では Art Brut =生の芸術、とも)とは、正規の美術教育を受けていない人たちによるアートを指すもので、たとえば日曜画家的なアーティストや、精神に問題を抱えた方達の作品が含まれます。

グランマ・モーゼスやアドルフ・ヴェルフリ(彼もスイス人!)が有名。また、最近は日本でも映画『しあわせの絵の具』が話題になったカナダ人画家、モード・ルイスも。美術教育を受けていないという点で、かのアンリ・ルソーをこのカテゴリで考えることもできます。

 

f:id:miho-teddy:20180909165401j:image今回の展示は地域の作家が主で、スイスの伝統的かつ庶民的なモチーフ(地域的祭事、牛や民族衣装を来た人物、伝統的な家屋など)を用いた可愛らしさのある作品も多かったです。そこに同時にどこかプリミティヴ(原始的)な感覚が宿されており、底知れぬパワーを感じさせられる。

この言い得難いエネルギーが、アウトサイダー・アートの魅力だと思っています。展示物のパワーでは、このミュージアムがこの夜一番でした!

 

 

ひと晩満喫した、Museumsnacht 。夜のミュージアムには、昼間には見ることのできない表情があり、なかなか乙なもの。同じ目的をもった人たちの熱気を感じながらのそぞろ歩きも、ちょっとした興奮感がありました。

 

気になっていたけれど足を運ぶ機会がなかった場所への、最初のアクセスのチャンスになる&「今回は行けなかった場所も、また見に行きたい」「またこのスポットはリピートしてみよう」といった気持ちがしぜんと起こる、市民の文化的生活の後押し&文化施設の周知のために、とてもいいイベントだと思います。

 

また、毎年イベントテーマが設定されており、今年のテーマは「殺人現場(Tatort)」でした。このテーマに合わせた展示・イベントをする施設や、プレゼントが当たる企画もあるので、こちらに重点を置いて参加すると、また違った楽しみ方ができるのかもしれません。

 

Museumsnacht は9月頃にスイス各都市で開催されているようなので、来年はチューリッヒのものに参加したいな! と今から楽しみにしています。

 

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補助金をもらって、頑張れ! テキスタイル博物館

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スイスのザンクト・ガレンにあるテキスタイル博物館(Textilmuseum)。

ザンクト・ガレンはかつて繊維産業で栄え、今もパリコレで発表するAKRISなどのブランドが本拠地を置く街。テキスタイル博物館は街を代表する産業を紹介するミュージアムとして、ガイドブックでも常連の観光地になっています。

 

そんなテキスタイル博物館について、毎週水曜日発行の新聞「St. Galler Nachrichten」の2018年9月5日付号にこんなタイトルの記事が載っていました。

 

Auf dem Weg zum « Arbeitenden Museum »

「活動的な美術館への途上」

 

「arbeitend=働いている、稼働している」の訳出の仕方が難しいのですが、テキスタイル博物館が休館中などといった訳ではありません。「より活発な活動をする」というような意味で使用されているのではと思います。

 

記事の内容は、ザンクト・ガレン市議会がテキスタイル博物館に新たに年間150,000スイスフラン、合計で430,000スイスフランとなる補助金を認める方向である、とのこと。

 

どうやら、この補助金によって大幅な「てこ入れ」が予定されているようです。

補助金の目的は、テキスタイル博物館の新たな基礎をつくり、また国内での重要性ならびに国際的な活動を創出すること。

 

具体的には、不可欠である建物の修理、組織の単純化のための新たな財団創設、現在の繊維産業製品を加えたコレクションの拡充が図られる。

さらに、学校との活動では生徒たちが舞台裏を覗けるようになったり、大人向けのワークショップは多様なレベルに合わせて、デザイン・制作に取り組むことができる内容になるそうです。

 

個人的に面白そう! と思ったのが、公示によって選出された繊維・モード業界のクリエーターが、1〜2ヶ月間アトリエを与えられるというもの。

もしや、ミュージアム業界で流行(?)の公開制作? ラボ内とのことなので展示室内ではないようですが、一般にも制作風景が公開されるといいな〜。

 

ザンクト・ガレン市のみならず、カントン(州)や個人からの助成に支えられての、この改革。

目標は、現在の年間入場者数である2万8000人を、4万5000人〜5万人まで伸ばすこと!

ほぼ2倍近くとは、結構無謀大変な設定だなと感じますが、最近は世界遺産の大聖堂&修道院図書館の見学を中心に、多くのアジア圏やドイツ語圏からのツーリストが来ているザンクト・ガレン 。テキスタイル美術館もぜひ頑張ってくれるといいな、と期待しています♩

 

 

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もりもり温野菜が食べられる、日本風ごまだれ!

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結構な不器用&そんなに料理上手でもないので、料理のことは普段ブログに書いていませんでした。

でも、スイスで入手可能なものや旬のものを使って、「これは美味しかった!」というものはまとめてもいいかな? と思い直し、少しずつ紹介していこうと思います(時短でブログ記事を書く材料にもなります 笑)。

 

第一弾は、お味噌を使った日本風のごまだれ。

材料を混ぜるだけ&温野菜を蒸すだけで、お家で日本の味が楽しめる、かつ野菜が美味しくもりもり食べれる! のでオススメです。

実家で母がよく作ってくれた、甘めのごまだれ。ネットで見つけたレシピを自分なりに少し変更したら、かなり本物に近い味が出来上がりました♪

 

秋冬はサラダよりも温野菜を食べたいことも多いので、これからの季節かなり活躍してくれそうです。夏バテで食欲がないときにもオススメです^^

 

【材料】

すりごま  大さじ3

(家はすり鉢がないので、 Migros の和食コーナーで買った普通のゴマをジップロックに入れて、その上からゴリゴリつぶしました。麺棒があれば一番よさそうです。スイスでもハーブ&スパイス用? のすり鉢は売っているんですけどね)

白味噌  大さじ1

砂糖  大さじ1.5

米酢  大さじ1

醤油  大さじ1

マヨネーズ  大さじ1

お湯  大さじ2

 

これをお椀に入れて混ぜるだけ。

この分量で、大体ふたりでサラダボウル一杯分の野菜を食べられると思います。

お湯を入れるとさらさらのテクスチャーになるので、野菜の上からかけて。

お湯を入れずに濃厚なたれにして、野菜をディップして食べてもいいと思います♪(我が家のごまだれに近いのはこちら)

 

白味噌ザンクト・ガレンのアジア食品店 Sumlai で買ったものの、お味噌汁にするには甘すぎるので、お魚を漬けたり、このごまだれに活用するつもりです。

元々はお味噌汁は合わせ味噌派なので、結局チューリッヒの Yumihana で大きいサイズを購入してきました。

 

最近は、夫の実家の庭で取れた Zwetschegen (西洋スモモ。プルーンの類)を大量にいただき、しかし夫婦ともに大ファンではない&熟れ始めると足が早いので、ちょっと消費に一工夫が入りそうです。旬のフルーツのようで、スーパーでも沢山見かけますね!

今日のお昼は豚肉のソテーの付け合わせとして、 Zwetschegen に胡椒を軽く振りかけ、バターでソテーして出してみました。火を通すと酸味が薄れて、食べやすくなります。

あとは、週末にヨーグルトクラフティに入れてみようかな……^^;

 

 

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ドイツ語勉強のペース

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ドイツ語学校、A2クラスが始まり4週が終わりました。

5週×2タームでA2レベル終了なので、もうほぼ折り返し地点!

 

日々、少しずつ文法事項や単語の知識など伸びているとは感じるのですが、この2倍の期間で既にB1に入るのか&B1も同様の期間で終わるのかと思うと、結構あっという間に過ぎてしまう。本当に年末にはB1がほぼ終わっているのかしら? と思うと、少し焦ると共に、きちんと着実に勉強していかなくては、と思います(もっと夫とドイツ語で話すようにしないとなぁ……)。

 

今のところ、平日毎日&午前中という時間割は自分に合っており、勉強の目標ペースも立てやすいと感じています。

私は昔から長期的かつ大きな目標を立てるよりも、週・日単位でのペースを決めた方が、途中でだらけずに続けることができるタイプ。したがって今回もその方式を取ることにしました。

 

 

そこで念頭に置いたのが、natsuko-cowbellさんのこちらのブログ記事。

スイスでの過ごし方や語学習得のペースなど、natsuko-cowbellさんは私にとって目標に思える面が多く、こちらのブログのファンなのです。

natsuko-cowbell.hatenadiary.com

 

 

以下、ブログ記事より引用させていただきます。

情報に幅はありますが、最低で2,000時間程度、一般的には3,000〜4,000時間程度を勉強に費やせば、生活していくのに問題ない語学力が習得できると言われているようです。 

 natsuko-cowbellさんは、この情報を元に、2年間で3000時間に達するペースとして、1日に5〜6時間×週6日で予定を組まれたとのこと。

 

私は週末に予定が入りがち&平日の疲労回復に充てる場合も多いので、週5日をベースに。その代わり1日の勉強時間を少し増やす形で、1日の大体のペースを設定してみました。

 

5時45分頃 起床。夫のお弁当作り、朝食、朝の身支度

7時30分または8時〜9時 自宅にて、前日の授業の復習や単語見直し

9時15分〜11時45分 ドイツ語学校。15分の休憩時間は自作単語帳に分からなかった単語を写すなどして活用。

11時45分〜13時15分 学校のSprachlerncenter(PCでドイツ語学習ソフト使用可能な部屋)で自習。パーッと教科書・プリント類を見直して自作単語帳を作り終える。その後は、折角なのでできるだけPCなど学校以外の教材で勉強。午後に予定のあるときはここで宿題&復習。木曜は会話クラスがあるので自習はお休み

13時15分〜15時 買い物、帰宅。昼食後、日本の家族とSkypeをするときも

15時〜17時頃 夫の帰宅時間の少し前まで自宅学習。宿題、教科書に連動した文法書の該当項目を終わらせる。その後、授業のペースが早かった場合は復習の時間。余裕のあるときは、興味のある記事の切り抜きの読解にチャレンジなど、他のことをしてみる

 

 

最近は朝が遅れがちで7時30分どころか、8時すぎに開始になってしまうことも多いので反省!ですが、個人的には朝に少し勉強時間を取ることで、1日のはずみをつけることができます。朝に手をつけると、午後もしぜんと無理なく机に向かう心構えができる気がするのです。

そして朝に1時間やってしまうと、学校での授業+自習時間(トータル約4時間)を終えた時点で、自分内最低ラインの5時間は達成しているので、気が楽になります。「友人とカフェで息抜きしたい〜」と思ったときなどは、「まぁ今日はこれだけやったし!」と思って心置きなく、午後の時間を楽しむことができます。

 

まだ納得できる形で確立できていないのが、学校のSprachlerncenterでどのように時間を活用するのか、どのプログラムを選ぶのか(難易度が高すぎても、低くても効果を感じにくい)。先生が常駐しているので他のことを行って質問してもよいのですが、せっかくお金を払っているので(笑)、PCプログラム学習を上手く使いたい。これは今後の課題です。

 

こうして文字に起こすと結構がっちがちにスケジュールを組んでいるな〜と思うのですが、自分の気が済むまでやらないと気持ち悪い&かえってストレスを感じる性格なので、ちょうどいいと思っています。

ただ、1日7時間以上だと途端に続けるのが難しく&辛くなるので、夕方以降はリラックスタイム。また、もちろん予定の多い週などは早めに切り上げたりして、スケジュールは崩して取り組んでいます。

 

他のことも楽しめるように、このペースを元に、かつ柔軟に対応するのが理想ですが、つい楽しい予定でペースをずらすと、その後もだらけることになりがち。崩しっぱなしではなく、すぐに元のペースに戻す気持ちを強く持たなければいけないな、と反省中。

 

また週末、日曜日はできれば少しフランス語に取り組む時間を取るようにしています。「まだ机に向かうのか」とも思いますが、今のところはかえって息抜きになっています。他のことをする時間もちょっと決めておくのもよいのかも。

 

 

ということで、今回は(現時点での)ドイツ語の勉強ペースについて書いてみました。

 

他にもスイスでのイベントや諸手続の件などまとめたいことは色々あるのですが、 つい調べる時間のかからない記事から手をつけてしまいます(汗)。自分の楽しめるペースをキープしつつ、引き続きブログを更新していきたいと思います!

 

 

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スイスの結婚式事情〜ご祝儀編〜

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私たち夫婦は2018年6月1日にスイスの役所で結婚式を挙げました(スイスではこの式を行わなければ結婚が成立しません)。

 

現在、遅すぎるくらいのDankeskarte(お礼カード)を書いているのですが、改めてスイスの結婚式、特にご祝儀に関わることは、日本と比べると面倒くさくなくていいな〜と思ったので、まとめてみようと思います。

 

慣例のお話なので地域差、個人差は多少あるかもしれませんが、おそらく大体はこんな感じのシステムのはず!

 

 

①新郎新婦がゲストを招待する。

②当日ゲストが参加。

プレゼント持参で来る人や、お金を包んでくれる人が多い。

③後日、新郎新婦が結婚式の写真を使ったDankeskarte(お礼カード)を発送。

 

以上!

 

 

「お互いに気が楽でいいな〜」と思ったのが、日本でいうご祝儀制度がないこと。

 

現金を含めて何かしらのギフトを下さる方がほとんどですが、お菓子、花の鉢植え+スパのギフトカード、手作りキャンドルや手書きメッセージカードの入ったフォトフレームなどなど、本当にバラエティに富むものをいただきました。

 

そしてどうやら、日本のように「友人であれば3万円、叔父家族は合わせて10万円……」といった金額の決まりもないようで、その人の好きなようにプレゼントの金額を選べるのも理にかなっていると思います。工夫のしどころといえばそうなので、日本式も楽は楽なのかもしれませんが ^^;

 

 

そして、日本だと当日にご祝儀受け取り→引出物をお渡し、参列していない人へのお返しは別途、内祝いとして……となると思いますが、スイスはその代わりに、後日お礼のカードを手渡しor郵送。

 

半返し的な文化がないのは、とっても素晴らしい!

個人的には、たとえば日本で出産した友人にお祝いを送った際、きちんと半返しの品をいただくと、「ただでさえ忙しい時期なのに、かえって手間を取らせてしまったな」と申し訳なくもあり、「お祝いの気持ちでしたことなのだから、別にお返しをもらわなくてもいいのにな〜」と思っていました。

とはいえ、日本のように一般常識=ルール化していて、「お互い様」の面もあると、それをカットすることもなかなかできませんよね。

お互いの立場や、渡すタイミングなど、考慮すべきことも沢山あるし。ご祝儀やお祝い金関連は、結構多くの人の頭を悩ませている案件でもあると思うのです。

 

 

スイスの「めでたいことなのだから、ややこしいお返しはなし!(お礼のカードは送るけど、それで終了)」って、なんだか気持ちのよいものだなぁ、と思います。

 

 

お礼のカードには、大体「ご来場いただき、またお祝いの気持ちや色々なプレゼントを有難うございます」といった定型文+αという内容が書いてある場合が多いようです。

私たちの場合は、出席者全員というわけではなく、ギフトをいただいた方を中心に発送することにしました。

日本人的には「これはこれでちょっと現金な気が……」とも思うのですが、これが常識なのかどうか。夫の友人間では一番早い結婚=前例を見ていないのが不安ですが、多分義家族のアドバイスも踏まえた選択のはず。

 

うちの場合は、ディナーはゲストのリストを決めて事前に招待。しかしその前の立食式のアペロは夫や義両親を中心に「よかったら来てください」と色々な人にお知らせ→来れる人が来てくれたという感じで、有難いことに予想以上に沢山の人が来てくれました。結果、誰に出せばいいのかも難しくなったので、これでいいのかな〜と思っています(OKであってほしい)。

 

 

スイスでは、役所婚のあとに教会婚(最近はNO宗教の式[日本でいう人前式的なもの?]もあり)を挙げるカップルも多いですし、その場合は役所婚は2人+証人のみと、小規模で行う場合もあるようです。

こうしたスイスの結婚式事情については、また他の記事でも書いていきたいと思います。

 

うちも実は、来年にもう一度式を挙げたいな(ウェデングドレスを着たい!)と話しているのですが、まだ計画が動いていないので、どうなることやら^^;

そちらも進捗があれば、ご報告していきたいと思います🌸

 

 

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ドイツ語学習のモチベーション&書くお仕事のこと

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先日、ドイツ語学習のモチベーションについて少し考えることがありました。

 

夫に語学学校でのテスト結果を褒められると、嬉しい。

義家族や、街で会話をした人に「スイスに来たばかりなのに、もうそれだけ喋れるんだね」と言われると、嬉しい(これは本当に大したことない会話でも言ってもらえます。スイス人、やさしい)。

 

でも、どれだけ努力 or 苦労しているか、他の人には見えないときもある。

たとえば夫が仕事などで疲れて自分のことで精一杯のとき、私が何をしているかはおのずと見えにくくなるでしょう。

 

後者に関しても、まだスイスに来てからの日が浅いから言ってもらえることで、年月が経つにつれて言ってもらえなくなるかもしれない。

 

周りの反応を主なモチベーションにしていると、私の性格上、思ったような反応をもらえなかったときに気分がダウンしがちです。それに、外的要因をモチベーションとすると、コンスタントな学習のペースを続けることが難しく日がくるかもしれない。

 

そう思ったときに、私が「こうなれば嬉しい」と考えたのは、次のことでした。

ドイツ語を勉強すると、入手できる情報のソースが増え、質が上がる→自分が書くもののソースも増え、質も上がる!

 

 

日本では、フランス美術史の研究をした後、美術系出版社に勤めていました。

博士課程進学や学芸員としての道を考えたこともあったし、出版社を片端から受けるような就活をした訳ではありません。

それでも働き始めてから、ふと「そういえば小学生の頃から、ものを書く職業や、編集者という道は思い描いたことがあったものだ」と気づく場面があり、そういう意味では「自分の一つの目標地点に着いたのかもしれない」と納得することがありました。

 

 

日本の会社は結婚&移住を理由に辞めました。それに、胸を張って一人前のライター、編集者と言えるようになるにはまだまだ修行と研鑽が必要な身。

それでも文章を書くことは好きなので、何か(できれば職業として)また、スイスで始められればと思い描いています。

 

 

もちろん、美術も好きなので、せっかくヨーロッパに住んでいる現在、地の利を活かして、作品や文化についての知識を深めたい!

あまり知られていない、スイスの美術やそれを育んだ文化や土地柄についても、調べて発信していきたい!という気持ちも、日に日に大きくなっています。

 

現地でドイツ語を使いこなして編集者として就職するには、正直大きな壁がある。

それでもドイツ語のレベルを上げれば、日本語で文章を書く場合も、現地にいる&現地の言葉が分かるというアドバンテージができ、読んでもらう方にとっても、書いている自分にとっても、有益で興味深い、クオリティが高い記事を書けるようになる。

 

 

それをドイツ語学習のモチベーションとすれば、自分から進んで、長期的に勉強を続けられそう! という結論にたどりつきました。

 

 

 

今はドイツ語のコースに週5で行き始めて、それにエネルギーをほぼ使い果たしているし、しばらくはドイツ語勉強&スイスでの生活の順応に専念するのもよいだろうと考えてはいますが……

ゆくゆくは「スイスにいながら、日本に向けて、ものを書く場」を獲得したい。

そのために有効なアクションを考えなければいけないな、と思っています。

 

出版物の需要低下が嘆かれる昨今ですが、インターネットに氾濫する情報量を考えれば、全体として行き交っている記事数や文字数は増えているといえるでしょう。

そして現在は幸運なことに、インターネットを介することで物理的な距離はほぼ克服が可能だし、ニッチな層に向けての需要を獲得しやすい。

 

なにか、なにかしたいな〜。その足がかりを見つけたいな〜。と思う日々です。

将来的にはまず、匿名のブログではなく、実名で経歴を公開&仕事で手がけたものを紹介し、かつスイスでの生活・文化や美術についての記事も載せるようなサイトをつくるのがいいのかな、と考えたりしています。そうしたらお仕事につながったりしないかな。

自分の名前でお仕事をもらえるようになるのが理想ですが、まずはクラウドソーシングサービスに登録してみるのも手かな、と思っています。

 

もちろん、どなたか、スイス在住&国際結婚&元美術史専攻の私が書ける記事の需要がありそうでしたら、ぜひお声掛けをお願いしたいです!(笑)

 

また、とにかく手探りなので、「これしてみたら?」というアドバイスなども有難いです。

 

 

とりあえず、スイス生活&ドイツ語勉強を頑張りたいと思います!

これからも、よろしくお願いいたします。

 

 

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