mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

SpotifyとJ-POPが、今日の私を救った話

 

*実験的に作ってみた、noteに投稿した記事を転載したものです。
noteとはてなの違いを自分の中で無意識に付けたようで、少しテイストや文体が違うものになっています(笑)。

 

 

スイスに移り住んで、1年半。ドイツ語がある程度できるようになって、現地での就職活動を開始。

外国人としてのハンデも加わった、先の見えない就活。学校を辞めて以来、自学はしているものの、成果の見えにくいドイツ語学習。「私はここで何をしているの? 何ができるの?」という問いがふと浮かんで、焦りばかりが募る。

文化の違うスイスに暮らしていれば、嫌なことに遭遇する頻度も日本より高い。10月の天候の悪さも伴って(街が霧に包まれる)、ネガティブスパイラルに突入。街を歩けば、人と話せば、スイス社会と現地の人の嫌なところばかり目についてしまう。

最近、そんな暗黒マインドに入り込んでいた私。

今日、SpotifyとJ-POPがそんな私の気持ちをちょっと浮上させてくれました。

Spotify(スポティファイ)はご存知の通り、世界最大級の音楽ストリーミング配信サービス。
最近は日本のミュージシャンのラインナップも増え、海外で日本の音楽を気軽に楽しめるツールとしてもパワーアップしています。


普段はあまり使用しないのですが、ふと「椎名林檎が聴きたい」と思い、自習をしていたスタバでアプリを起動。再生した途端、気持ちがふと軽くなったことに気づきました。

日本的なメロディと、日本語の世界どっぷりの歌詞。
「ああ、私に足りなかったものはこれだったんだ」と。疲れた心と身体に沁みる。


テンションを自分で上げられないとき、音楽の力で擬似的に上げてもいいじゃないか。

イヤホンをすれば「自分の半径1メートルは、半分日本みたいなものよ。」的な気分になれる。しかも自分の慣れ親しんだ、好きな感じの日本。


自宅であれば、一緒に歌ってもいい。歌詞を見なくても、ある程度歌えちゃう自分にびっくりする。カラオケに行きたいという欲は募りますが。パブの前で衆目にさらされて歌うのでなく、一人カラオケOKで、終電を逃したときに入ったりする方のカラオケ。


ちなみに私は中学時代はバンプに没頭(他にも色々聴いたけど)、高校時代に東京事変に出会い、椎名林檎にさかのぼる。宇多田ヒカルも大好きです。スピッツ山崎まさよしも好き。これに近い趣味の方、同世代に結構多いのでは。

青春時代、そしてその後も含め、日本にいた頃に聴いていた音楽が、30歳になった2019年の現在、スイスの小さな都市でちっぽけな私を助けてくれる存在になるとは思ってもみなかった。

 

帰り道(with イヤホン)、心なしか顔が上がり、リズムよくズンズンと歩けた。おじいさんの前に私が落としてしまったレシートがきっかけに、彼が向けてくれた微笑みも、ちゃんと温かく感じることができた。

道端でこうしたちょっとした交流があるのは、スイスの良いところだと思う。でもきっと昨日だったら、にこりとは返すけれど、ちょっと荒んだ気持ちで消化してしまったかもしれない。


実はスイスに来て以来、「ドイツ語学習の妨げになる!」と思って日本のメディアを極力避けていた私。

でも、どうしても辛くなるときはやってくるのだから、バッグに忍ばせたバンドエイドのようにこういう心の救急グッズを用意しておいてもいいな、と思いました。


無料会員なのでシャッフル再生&広告入りですが、それでもよかった。今は遠く離れた国にいても、何かしらの形で母国に自分を接続することができる。

おかげでもうちょっと頑張れそうです。ネットの力よ、ありがとう。

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