「ロベール・ドローネーとパリ」展@チューリッヒ美術館
先日、チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)で開催中の「ロベール・ドローネとパリ」展(Robert Delaunay und Paris / Robert Delaunay and The City of Lights)に行ってきました。
開催期間は2018年8月31日〜11月18日。ドローネーは好きな画家の一人&美術関係に飢えていたので、早めに行ってきました。ザンクト・ガレンにもミュージアムはありますが、正直に言って、やはりチューリッヒ方面はクオリティが違います。
今回の企画展はスイスで初めてとなる、ドローネーの包括的な展覧会。初期から晩年まで、代表的な作品を中心に、彼の画業と作品の魅力を知ることができる構成になっていました。
ヨーロッパ・アメリカの有名美術館からの出品も多く、作品の借り出しの面では日本の美術館よりもスイスの美術館の方が有利だよなぁ、と思ったり。
チューリッヒ美術館の基本情報はこちら。
- ロベール・ドローネー
- ロベール・ドローネーとパリ
- 肖像画
- サン・セヴラン教会の連作
- 「都市」のシリーズ
- 「窓」と「円形フォルム」の連作
- 「エッフェル塔」シリーズ
- スポーツとオリンピック
- パリ万国博覧会(1937年)
- 今回、お気に入りの作品
ロベール・ドローネー
ロベール・ドローネー(1885-1941)はフランス・パリ出身で、1900〜30年代に活躍した画家。世代的にはピカソと被る世代です。ピカソの方がずっと長生きだけれど。
フォービスムや分析的キュビスムを経て、1912年に妻のソニア・ドローネーらと共にオルフィスム(Orphism)運動を打ち立てます。オルフィスム絵画はキュビスムに影響を受けた幾何学的な構図をもちながら、当時のピカソやブラックの抑制的な暗い色調のキュビスムとは異なる、明るくクリアな色彩が特徴。
ドローネーは、スーラにも影響を与えたシュブルールの色彩理論書『色彩の同時的対比の法則』も研究していたそう。「同時性」(simultaneity)、空間と時間の分割をテーマに、画家が対象物を観察したその「見る」プロセスそのものを、色彩対比と幾何学的構成によって、画面上に表現しようと試みました。これは「開いた窓」にも喩えられた従来の絵画=現実世界の空間を切り取って表現するものとも異なる、先鋭的な試みだったと言えるのではないでしょうか。
このように、抽象的な絵画を、純粋な色彩と光の効果の側面から追求したドローネーは、フランス抽象絵画の先駆者とも言えるでしょう。
ロベール・ドローネーとパリ
彼の好んだモチーフの一つが、近代都市・パリ。近代的な都市と、その発展を支えた技術的革新がもつ力を讃えるように、パリのモチーフを多く描きました。あとでご紹介しますが、エッフェル塔を描いた作品が非常に有名です。美術館の入口ホールにも、それを象徴するようにエッフェル塔が飾られていました。
今回の展覧会もドローネーとパリの関係に焦点を当てたもので、ドイツ語タイトルは「ロベール・ドローネーとパリ(Robert Delaunay und Paris)」、英語タイトルは「ロベール・ドローネーと光の都市(Robert Delaunay and The City of Lights)」になっています。
展覧会会場に足を踏み入れると、ドローネーが晩年にパヴィリオンの計画を手がけた、1937年のパリ万国博覧会の当時の会場地図が大きく引き伸ばされて登場。20世紀前半のフランス美術&パリ好きの私としては、ちょっとテンションが上がります。
ここからは、少しダイジェストで内容をご紹介します。
オススメの展覧会なので、可能ならば、実際に会場でドローネー作品を堪能してもらえたら嬉しいです!
肖像画
肖像画のセクションでは、友人であるジャン ・メッツァンジェ(Jean Metzinger)と互いを描き合ったという肖像画と自画像を中心に、印象派、新印象派の技法からフォービスム、そして初期キュビスムへという、ドローネーの初期の様式の変化を辿ることができます。
フォービスムの画家たち、アンドレ・ドラン、アンリ・マティス、モーリス・ド・ヴラマンクも、同時期に互いの肖像画を描いていました。若い画家同士がお互いを描くというのは、この時代よく行われていたこと。モデル代がかからず、常々そばにいる友人を描くというのは理に適ったことでもあるし、親交を示す意もあったでしょう。こうした作品には、彼らの様式的な挑戦や、交流の一端をかい間見ることができる、今見ても面白い作品が多いです。
サン・セヴラン教会の連作
« Saint-Séverin » 1909 Watercolour and pencil on paper Museum of Fine Arts, Boston. Bequest of Betty bartlett Mc Andrew
ゴシックの教会(パリのカルティエ・ラタンのサン・セヴラン教会)を描いた連作のコーナーでは、初期のドローネーが、時間によって変化する教会内部の光の効果を研究していたことが示されます。まだ抑制的な色彩を使用していましたが、少しずつ明るいトーンの色彩を取り入れ始めたことも分かる。各時間によって異なる光の印象を研究した、印象派・モネの有名な大聖堂の連作を思わせる試みでもあります。
「都市」のシリーズ
« La Tour Eiffel » Oil on canvas Solomon R. Guggenheim Museum, New York. Solomon R. Guggenheim Founding Collection, by gift
そして1909年に始まった「都市」のシリーズ。一枚のパリのポストカードを元にしたのが始まりで、パリの都市風景を描くようになったドローネー。エッフェル塔や、当時シャン・ド・マルス公園にあった観覧車などが登場します。
ドローネーは近代性を示すと同時に、広大な空間、そして外気と光を描くことができるモチーフを好んだようです。後にも繰り返し描くことになるエッフェル塔は、ゴシック教会と同様、フランスのシンボル的な存在でもあります。
「窓」と「円形フォルム」の連作
一方で、現実に存在する物を描く対象としない、純粋抽象的な作品にも取り組んでいたドローネー。
1912年の「窓」シリーズでは、前述した「同時性」の概念に基づき、画家が対象物を「見る」、そのプロセス自体をキャンバス上に定着させようとします。この頃から、従来のキュビスムとは異なる、ドローネー独自の明るい色彩があらわれてきます。
光と空間、動き(ムーブメント)の相関を、色彩のコントラストによって表現するこの試み。実は、同じくアーティストでもあった妻、ソニア・ドローネーが息子のために作った、パッチワークのおくるみにインスピレーションを受けて始まったものでした。ちょっと微笑ましいエピソードな気がしませんか?
心が休まって明るくなるような色調で、抽象画で特定のモチーフがないので飾りやすい。「こんな絵が家にあったら素敵だな〜」と一番思った作品でした。現代的なおうちにも絶対に合うと思うんです。
また「円形フォルム(circular forms)」の連作では、太陽と月の光を観察。「太陽」を表す部分では、より強いコントラストを示す色彩によって、動的な効果を表現。「月」を表す部分では、柔らかな寒色を段階的に使用することで、より調和的な色調の変化を示しました。
「エッフェル塔」シリーズ
1920年代半ばの「エッフェル塔」のシリーズで、第一次世界大戦前に描いていたモチーフへと回帰したドローネー。この時代の作品では、より安定した、確固たる存在として描かれるようになったエッフェル塔。まるで空の上から見下ろしたような垂直的な構図も、動的な効果を感じさせるとともに、エッフェル塔の存在感をより強調するものになっています。
1925年にパリで開催された万国博覧会(現代産業装飾芸術国際博覧会。アール・デコ様式を象徴する万博としても有名!)では画家のフェルナン・レジェ(Ferdinand Léger)と共に、観光パヴィリオンの装飾を担当したドローネー。もちろん、エッフェル塔をそこにも取り入れました。万博で発表した縦4メートルの大作《都市パリ、女性とエッフェル塔》の習作も今回出品されています。
スポーツとオリンピック
« Les coureurs » 1924-1925 Oil on Canvas Private Collection
悲惨な結果となった第一次世界大戦後、若さと競争を象徴するスポーツは人々を熱狂させ、1924年にはパリでもオリンピックが開催されました。
都市のダイナミスムを描くアーティストは、躍動感あるスポーツにも惹かれるものなのでしょうか。ドローネーは当時の画家としては珍しく、スポーツを主題にした作品も残しています。
写真の作品もパリ・オリンピックの時期に描かれており、題材は中長距離走。この種目は1920年のアントワープ・オリンピックでフランスが金メダルを獲得して以来、フランスで人気を得ていました。また、1912年から1952年まで、実はオリンピックと並行して、絵画・彫刻・建築を対象としたコンペティションも開催されていました。ドローネーが参加を考えていたかは不明ですが、オリンピックの広告看板のデザインを残しています。
パリ万国博覧会(1937年)
1930年代には抽象に回帰し、先にご紹介した「円形フォルム」の作品を思わせる、リズムを感じさせるディスク様の形態の連なりを描くようになっていたドローネー。しかし1937年のパリ万国博覧会の鉄道パヴィリオン、航空パヴィリオンの壁画計画には再び、パリのモチーフが登場します。1935年から長期にわたって妻・ソニアと共に取り組んだこの計画は、彼の晩年の最大プロジェクトです。
« Air, fer, eau » 1937 Oil on Canvas The Sam and Ayala Zacks Collection in the Israel Museum, Jerusalem, on permanent loan frim the Art Gallery of Ontario
今回の展覧会でも習作が出品されている《空気、鉄、水》は、ドローネーに特徴的な明るい色調の円形のフォルムの中に、蒸気を思わせる白い形態、鉄による建造物、パリの美しさを象徴する三美神、セーヌ川と橋、そしてエッフェル塔が配置されています。この《空気、鉄、水》はドローネーの絵画的探求、そして彼が愛した「パリ」のモチーフが凝縮した、集大成的な作品と言えるでしょう。会場には複数の習作があるので、各部分とそのつながりが、構想過程でどのように変化していったのかを見ることもでき、面白いです。
Robert / Sonia Delauney « Esquisse pour la Palais de l'Air, Exposition Internationale de 1937 » 1937 Gouache on paper Skissernas Museum - Museum of Artistic Process and Public Art, Lund
上はドローネーが妻ソニアと共に手がけた、航空パヴィリオンの構想図。1937年に既にこんなに近未来的なデザインがされていたのか! と少し驚かされました。現代のアメリカの博物館とか、こんな感じのものがありそうじゃないですか?
画家による壁画の構想ではなく、建築空間の全体的な構想を示した作品を見る機会は少ないので、結構レアな作品だなと思い。意外な収穫的な作品でありました。
今回、お気に入りの作品
長い記事になってしまいましたが、最後に個人的にお気に入りの2枚をご紹介。
« Le poète Philippe Soupault » 1922 Oil on canvas Centre Pompidou, Musée national d'art moderne - Centre de création industrielle, Paris. Achat 1978
《詩人 フィリップ・スーポー》 1922年
フランスの詩人でシュルレアリスム運動にも参加(後に除名)した詩人・著述家のフィリップ・スーポーの肖像画。1920年、彼はドローネーに「風の薔薇(Rose des vents)」を、「私が観覧車を知り尽くしているように、エッフェル塔を知り尽くしているロベール・ドローネーへ」と記して捧げました。
そんなスーポーの肖像画には、典型的なパリのアパルトマンのベランダ、窓、そしてエッフェル塔が登場。この「パリ!」という感じと、ダンディなスーポーの佇まい、そして崩れそうで崩れない、絶妙で不思議なバランスの構図がたまりません。
パリのポンピドゥー・センターにある作品にここスイスで出会えるとは、何たる幸せ。
« Les trois grâces » 1912 Watercolour on paper Museum Ulm - Dauerleihgabe des Landes Baden-Württemberg
もう一点は《空気、鉄、水》にも登場した《三美神》。古代ローマ・ギリシャ神話に登場する、美、優雅さ、芸術的霊感を司る(諸説あり)女神たちで、古くから絵画のモチーフとして頻繁に描かれてきました。ボッティチェリの《春》、あるいは最近日本で話題になったルーカス・クラナッハの作品など、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ドローネーもこの「三美神」を繰り返し描きましたが、幾何学的なフォルムを駆使しながら、きちんと女性的な美・エレガントさを感じさせるセンスに惚れ惚れします。こちらの水彩画は、寒色系でありながら、どこか温かみのある色調でまとめられているところも素敵です。
ということで、チューリッヒ美術館で開催中の「ロベール・ドローネーとパリ」展、そしてロベール・ドローネーについてのレポートでした。
まだ日本ではマイナーかも知れませんが、魅力に富んだ画家なので、是非チューリッヒ美術館や、他の機会でも実際に作品を目にしていただけたら嬉しいです。
パリ好きの方や、ベル・エポック、ラ・フォル・ジュルネ(狂乱の時代)好きの方には一押しの画家&展覧会です!
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どうする? スイスでの誕生日問題
スイスでの誕生日の過ごし方をどうすればいいのか、いまいち分からない......。
うちの場合、10月2日が私、3日が義理の父、4日が夫の誕生日と、奇跡的(?)に3人の誕生日が連続している。
思えば、生まれ年が同じ&誕生日が近いことが、夫と出会った当時、ちょっぴりシンパシーを感じる理由のひとつでもあった。あとは郊外&田舎育ちで都会っ子ではないところ。
ということで、「たぶん、企画好きなお義母さんが何かすることであろう!」と半ば故意に自分での予定組みを放置していたところ、特に何も催されないことが判明(がっくし)。
てっきり「9月末か10月最初の週末のどちらかで家族みんなで食事とか」と言われていたのがソレだと思っていたら、全然関係がなかった。のほほんと待っていたら、結局「10月7日にフォックス・トレイル(Foxtrail)、雨天時は10月の後半に延期」という、全然誕生日は関係のないものに決まっていた。
フォックス・トレイル……街の各所にキツネからのクイズ形式のプレートがあり、渡されたプリントとそのプレートを元にゴールを目指すもの。ザンクト・ガレンでもやってます。
そして1週間前の今になって焦る。どうしよう……。
似た者夫婦なのか、夫も特に何も考えてなかったと。
スイスでの誕生日のお祝いの形式は、誕生日の人が自宅に友人たちを招くことが多いと思う。当日が平日の場合は、近辺の週末に行う人も多い。
そして、基本的に主役がもてなすホスト側(めんどくさい)。
私がスイスに来て誕生日パーティーに参加したのは2回のみだけど、伯父さんの還暦祝いは親戚一同を招待&伯父さんの家にグリルのケータリングを呼んだもの(節目なので豪華)だったし、夫の親友の誕生日も、グリルなので基本の食材は各自持参だったけれど、サイドディッシュやケーキは本人が自作していた。
ゲスト側はちょっとした手土産やカードを渡すこともあるけれど、基本はもてなされる側。むしろ「来てくれてありがとう!」的な感じなのだろうか……?
企画が苦手&そんなに社交的でない私は、日本での小さい家族単位でお祝いするくらいがちょうどいいなぁ、と思います。
そもそも今週末の土曜日は、前にキャンセルになった予定の繰越(=特に誕生日関係なし)で友人が家に来るし、その次の土曜日は夫が友人2人を呼んでカード遊びパーティー(もしやこれが夫の誕生日企画なのか?)、日曜日は家族でフォックス・トレイル。
=週末に予定を組むのは既に厳しい!
ならば平日か、とも思うけど、平日は呼ぶ側も呼ばれる側も結構負担だよね? というか、ちょっと私の気も重い。
昨晩「美穂の誕生日、友達に声かけることもできるよ」と言ってくれたけど、「呼んだところで準備がな〜、っていうか、それは私の友達なのか?(夫の友人たちも好きなんだけどね)」とちょっと内心で思ってしまう。いや、私がニュアンスの取り方を間違えただけで、私の友人ってことだったのかな??
ということで、「私は二人でお祝いする方が好きだから、そっちの方がいいな」と、ちょっとロマンティックな展開などを期待しつつ伝えてみたけれど、タイミングを間違えて、夫が若干うわの空の時に言ってしまった気がする。
夫の誕生日にはお花でも買って、ちょっと手の込んだディナー(当社比)でも作ろうかな。。。それに私の誕生日も込みということで。
そんなこんなで、「もう、何もしなくていいかな〜?」という心境の現在。
スイス在住の日本人&日本人妻の方たちは、ご自分の誕生日、旦那様の誕生日、どうしているのでしょう?
そして夫へのプレゼントも、どうしよう。
スイスでは誕生日プレゼントは日本のように気合いを入れるものでもなく、そこまで値の張ったものでなくていい&手作りも喜ばれる感覚がある。
お恥ずかしい話、ほぼ主婦&学生の今、何か買っても「結局夫の稼いだお金なのでは……」という気持ちが両者間に漂よう気がするし、欲しいものを聞いても特にないと言われる。ケーキでも焼こうかしら……。
当日職場にお菓子を持っていく場合も多いらしい。
「手作りでも、パン屋さん的なところ(Bäckerei)で買ったちょっとしたものでもいい」と夫が言っていたし、というか夫自身のことなので、とりあえず静観しよう……。
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ジャコメッティを常設展で見る。おすすめの美術館 in スイス
アルフレッド・ジャコメッティ
お隣の国フランスはTHE・芸術大国ですが、スイス出身の大物アーティストも結構います。パリで活躍した人も多いので、「あれ、この人、実はスイス人だったんだ!」というパターンもあるあるです。
そんなスイス、国を代表する2大アーティストは、アルフレッド・ジャコメッティ(彫刻家・1901-1966)とフェルディナント・ホドラー(画家・1853-1918)。
特にジャコメッティは、日本の方でファンも多いのではないでしょうか?
ジャコメッティは100スイスフラン紙幣にも肖像と作品が印刷されています。
人間を極限まで引き延ばしたような細長いシルエットのジャコメッティ作品は、実存主義とも結びつけられます。日本でも戦後、サルトルを代表とする実存主義哲学が大いに流行しました。青春時代に親しんだ方も多いのではないでしょうか?
また、ジャコメッティは日本の哲学者・矢内原伊作と知己の仲でもあり、矢内原をモデルとした作品も制作しています。
そんなこともあり、個人的には、何かストイックさと寂しさを感じさせるジャコメッティの作品は、日本人の感性にピッタリと合うものがあるのではないかと思うのです。
チューリッヒ美術館のジャコメッティ常設展示がオススメ!
そんなジャコメッティ、スイスの多くの美術館で作品が展示されています。今年夏にはヴィンタトゥール美術館で、ジャコメッティとホドラーの企画展が開催されました。
でも、旅行者の方をはじめ、なかなか企画展に合わせて美術館に足を運べない方も多いと思います。
そこでオススメなのが、チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)。
私は先日、フランスの画家ロベール・ドローネーの企画展を見に行ったのですが(こちらの展覧会も素晴らしかった! 後日、少し気合いを入れて別記事に書く予定)、その後にコレクション展示をウロウロしていると。。。
中二階のようになったフロアに、大量のジャコメッティ作品が展示されていました。THE・ジャコメッティ! というべき、クオリティの高い作品が並んでいます。
ジャコメッティ作品のために特別に作られたコーナーのようで、気合いが入っています。もしかしたら、下手な企画展よりも充実しているかも……?
常設でここまでジャコメッティ珠玉の作品が揃っている美術館は、なかなかお目にかかれないのではないでしょうか。
美術館のホームページを参照してみると、アルフレッド・ジャコメッティ財団(Albert Giacomerri Stiftung)の所蔵作品が、チューリッヒ美術館、バーゼル美術館、ヴィンタトゥール美術館で展示されているそうです。
このジャコメッティ財団コレクション、1963年に個人コレクターによって創立された財団のコレクションにジャコメッティ本人や遺族からの寄贈作品が加わったもの。
なんと170点の彫刻、20点の絵画、80点のドローウィング(2018年9月現在)をはじめとした、大規模なコレクションです。
彼の初期〜晩年の作品までをカバーした大コレクションの中から、とっておきのものがチューリッヒ美術館で展示されているんですね。
また、実はジャコメッティの父、ジョバンニ・ジャコメッティも画家でした。
彼の作品は日本ではなかなかお目にかかれないですが、スイスの美術館では結構見かけます。どうやら色々と実験してみるタイプだったようで、ポスト印象派のあれこれ(点描主義、フォービスム、表現派など)から、象徴主義的な作品まで、様々な画風の作品を残していて面白いです。
ここまで画風が変わる人も、なかなか珍しい! と感心して見てしまいます。
チューリッヒ美術館の基本情報
チューリッヒ美術館の基本情報についてご紹介します(2018年9月現在)。
チューリッヒ美術館(Kunsthaus Zürich)
http://www.kunsthaus.ch/en/?redirect_url=title%3DDommages
↑英語のホームページへのリンクです。
・住所
Heimplatz 1 8001 Zürich
チューリッヒ中央駅(Zürich Hauptbahnhof)からチューリッヒ湖に向かって歩き、湖の左岸にあるベルヴュー広場(Bellevueplatz)の手前を左折。レミ通り(Rämistrasse)に沿って、坂道をまっすぐ歩いていくと到着します。
・開館時間
火曜日・金〜日曜日 10時〜18時
水・木曜日 10時〜20時
月曜日は閉館。
・入場料
企画展+コレクション展チケット
大人 23スイスフラン(学生、高齢者等の割引該当者は18スイスフラン)
団体(20名以上) 19スイスフラン
16才以下の方、車椅子とその補助の方は入場料無料
オーディオガイドは別料金
コレクション展のみ
大人 16スイスフラン(学生、高齢者等の割引該当者は11スイスフラン)
団体(20名) 11スイスフラン
16才以下の方、車椅子とその補助の方は入場料無料
オーディオガイド無料(英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語)
そして……水曜日はコレクション展のみなら無料!
夜8時まで開いている日なので、狙い目ですね^^
ビュールレ・コレクション&新館
チューリッヒ美術館は目下、新館の工事中。
今年(2018年)、日本の3都市(東京、福岡、名古屋)で開催された「至上の印象派 ビュールレ・コレクション展」、覚えていらっしゃるでしょうか?
スイス人実業家であるE. G. ビュールレが一人で集めた近代絵画の一大コレクションで、ルノワール《イレーヌ・カーン・ダンベール嬢(可愛いイレーヌ嬢)》、セザンヌ《赤いチョッキの少年》の来日が特に話題になりました。
このビュールレ・コレクション、実はチューリッヒ美術館に移管されたもの。
一度こちらチューリッヒ美術館でお披露目をした後、日本での大規模な展覧会のために貸し出されていたのです。
この新館ができた暁には、日本からスイスに帰ってきたビュールレ・コレクションが加わり、さらにチューリッヒ美術館がパワーアップするはず!
これからも期待のチューリッヒ美術館です♪
(企画展のラインナップも好きなので、年間会員になるか迷っています……!)
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ミュージアムを巡る夜 〜 Museumsnacht in St. Gallen 〜
先週末の9月8日、ザンクト・ガレンで開催されたミュゼウムスナハト(Museumsnacht)に参加してきました(英語だと Museum night)。
これは毎年開催されているイベントで、夜18時〜深夜1時まで、街中の30のアート・文化関連施設が開放されるというもの。
チケットは20スイスフラン(約2,100円)で、街の中ならばバスも乗り放題。美術館のチケットと交通費が高いスイスでは、超お得なイベントです!
街の中心的なミュージアムから現代物のギャラリー、また世界遺産であるザンクト・ガレン大聖堂と修道院図書館も対象になっています。修道院図書館の入場料だけでも普段は12スイスフランかかります。しつこいですが、お得なんです!
パンフレットを見るだけで、この街にもこんなにアート関連施設があったのだな、と嬉しくなりました。中にはビール工場に併設のビール瓶ミュージアムや、石鹸ミュージアムといったマニアックなものも。
チケットをマルクト・プラッツで購入して(各施設入口でも購入可能。上はイベントポスター)、夜の街へと繰り出します。
今回は友人と相談して、それぞれの行きたい場所をピックアップして回ってみました。
夜20時スタートの4時間でも、以下の7箇所を回ることができました。
修道院図書館(Stiftsbibliotek)、ザンクト・ガレン大聖堂(Kathedorale St. Gallen)、ザンクト・ガレン美術館(Kunstmuseum)、アートホール(Kunsthalle Sankt Gallen)、東スイス建築フォーラム(Arkitektur Forum Ostschweiz)、ミュゼウム・イム・ラガーハウス(Museum im Lagerhaus)、テキスタイル博物館(Textilmuseum)
ここからは、特に面白かったものをダイジェストでご紹介します。
まずは修道院図書館から。こちらはスイス最古の図書館。
内部は撮影禁止のため残念ながら写真はないのですが、 中世から収集されている蔵書に感じる歴史、それ自体が芸術作品ともいうべき室内装飾に圧倒される、ザンクト・ガレンに来たら必ず訪れるべき場所。
木造の本棚や手すりの美しく滑らかな造形には、昔のスイスの木工師のレベルがいかに高かったのか、感心するとともに想像力をかき立てられます。
今回は別室で、普段から修道院図書館のメイン展示でもある特大地球儀(St. Galler Globus)を「分解」して見せる、という特別展示を行っていました。
16世紀に作られたというこの地球儀。本物はチューリッヒのスイス国立博物館にありますが、レプリカも非常に精巧で美しいです。
当時、航海に出た人たちの話を聞いて制作したという地図は、意外と(?)正確。海のないスイスにも、当時から世界の姿に対するこれだけの正しい認識があったのだと驚かされる。さすがヨーロッパの知の集積である、修道院図書館ならではの展示です。
個人的見どころは、残念ながらあんまり正しくない日本(極東ですものね)と、重要であるはずのザンクト・ガレンがなぜかポイントされていないところです(笑)。
次は、ザンクト・ガレン大聖堂。
15分間隔で開催されるツアー形式のため少し並びますが、普段非公開の場所に今夜だけ案内してくれるという、出血サービスもの(不謹慎なキリストギャグ)。
まずは大聖堂の地下室へ。こちらは初代修道院長である聖オトマールをはじめ、ゆかりのある人たちが眠っている場所でもあり、静謐な空間になんとも言えない荘厳さが感じられます。
そして大聖堂のメインホールでは、通常は締まっている柵の向こう側=内陣へと案内。
「聖母被昇天」を主題にした祭壇画やドームの天井画、各装飾まで、ダイナミックなバロック美術を近くで堪能することができました。聖歌隊のための椅子に座らせてくれたのも嬉しいところ。木造の慎みも感じさせつつ、こちらもなかなかゴージャスです。
最後は第二の地下室へと案内され、聖歌隊のおじさま達が、美しい響きのグレゴリオ聖歌を披露。そして最後はゲストも一緒に合唱するという、サプライズ&素敵なイベントでツアーは締めくくられました。
ザンクト・ガレンは最初期のグレゴリオ聖歌が伝わる土地だそうで、こういった歴史的価値のあるものに触れさせてもらえるのは、とても有り難いものです。
ミュージアム部門からは、ミュゼウム・イム・ラガーハウスをご紹介。
元倉庫であったのであろう建物に、アート・建築関係のギャラリーや事務所が主に集まっているような、アート複合施設。アートホールと東スイス建築フォーラムも同施設内にありました。この街の現代アート系のスポットになっています。
こちらでは「バックステージ(Backstage)」をテーマに、収蔵品からアウトサイダー・アートを幅広く紹介する展覧会が開催。
アウトサイダー・アート(ナイーヴ・アート、フランス語では Art Brut =生の芸術、とも)とは、正規の美術教育を受けていない人たちによるアートを指すもので、たとえば日曜画家的なアーティストや、精神に問題を抱えた方達の作品が含まれます。
グランマ・モーゼスやアドルフ・ヴェルフリ(彼もスイス人!)が有名。また、最近は日本でも映画『しあわせの絵の具』が話題になったカナダ人画家、モード・ルイスも。美術教育を受けていないという点で、かのアンリ・ルソーをこのカテゴリで考えることもできます。
今回の展示は地域の作家が主で、スイスの伝統的かつ庶民的なモチーフ(地域的祭事、牛や民族衣装を来た人物、伝統的な家屋など)を用いた可愛らしさのある作品も多かったです。そこに同時にどこかプリミティヴ(原始的)な感覚が宿されており、底知れぬパワーを感じさせられる。
この言い得難いエネルギーが、アウトサイダー・アートの魅力だと思っています。展示物のパワーでは、このミュージアムがこの夜一番でした!
ひと晩満喫した、Museumsnacht 。夜のミュージアムには、昼間には見ることのできない表情があり、なかなか乙なもの。同じ目的をもった人たちの熱気を感じながらのそぞろ歩きも、ちょっとした興奮感がありました。
気になっていたけれど足を運ぶ機会がなかった場所への、最初のアクセスのチャンスになる&「今回は行けなかった場所も、また見に行きたい」「またこのスポットはリピートしてみよう」といった気持ちがしぜんと起こる、市民の文化的生活の後押し&文化施設の周知のために、とてもいいイベントだと思います。
また、毎年イベントテーマが設定されており、今年のテーマは「殺人現場(Tatort)」でした。このテーマに合わせた展示・イベントをする施設や、プレゼントが当たる企画もあるので、こちらに重点を置いて参加すると、また違った楽しみ方ができるのかもしれません。
Museumsnacht は9月頃にスイス各都市で開催されているようなので、来年はチューリッヒのものに参加したいな! と今から楽しみにしています。
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補助金をもらって、頑張れ! テキスタイル博物館
スイスのザンクト・ガレンにあるテキスタイル博物館(Textilmuseum)。
ザンクト・ガレンはかつて繊維産業で栄え、今もパリコレで発表するAKRISなどのブランドが本拠地を置く街。テキスタイル博物館は街を代表する産業を紹介するミュージアムとして、ガイドブックでも常連の観光地になっています。
そんなテキスタイル博物館について、毎週水曜日発行の新聞「St. Galler Nachrichten」の2018年9月5日付号にこんなタイトルの記事が載っていました。
Auf dem Weg zum « Arbeitenden Museum »
「活動的な美術館への途上」
「arbeitend=働いている、稼働している」の訳出の仕方が難しいのですが、テキスタイル博物館が休館中などといった訳ではありません。「より活発な活動をする」というような意味で使用されているのではと思います。
記事の内容は、ザンクト・ガレン市議会がテキスタイル博物館に新たに年間150,000スイスフラン、合計で430,000スイスフランとなる補助金を認める方向である、とのこと。
どうやら、この補助金によって大幅な「てこ入れ」が予定されているようです。
補助金の目的は、テキスタイル博物館の新たな基礎をつくり、また国内での重要性ならびに国際的な活動を創出すること。
具体的には、不可欠である建物の修理、組織の単純化のための新たな財団創設、現在の繊維産業製品を加えたコレクションの拡充が図られる。
さらに、学校との活動では生徒たちが舞台裏を覗けるようになったり、大人向けのワークショップは多様なレベルに合わせて、デザイン・制作に取り組むことができる内容になるそうです。
個人的に面白そう! と思ったのが、公示によって選出された繊維・モード業界のクリエーターが、1〜2ヶ月間アトリエを与えられるというもの。
もしや、ミュージアム業界で流行(?)の公開制作? ラボ内とのことなので展示室内ではないようですが、一般にも制作風景が公開されるといいな〜。
ザンクト・ガレン市のみならず、カントン(州)や個人からの助成に支えられての、この改革。
目標は、現在の年間入場者数である2万8000人を、4万5000人〜5万人まで伸ばすこと!
ほぼ2倍近くとは、結構無謀大変な設定だなと感じますが、最近は世界遺産の大聖堂&修道院図書館の見学を中心に、多くのアジア圏やドイツ語圏からのツーリストが来ているザンクト・ガレン 。テキスタイル美術館もぜひ頑張ってくれるといいな、と期待しています♩
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もりもり温野菜が食べられる、日本風ごまだれ!
結構な不器用&そんなに料理上手でもないので、料理のことは普段ブログに書いていませんでした。
でも、スイスで入手可能なものや旬のものを使って、「これは美味しかった!」というものはまとめてもいいかな? と思い直し、少しずつ紹介していこうと思います(時短でブログ記事を書く材料にもなります 笑)。
第一弾は、お味噌を使った日本風のごまだれ。
材料を混ぜるだけ&温野菜を蒸すだけで、お家で日本の味が楽しめる、かつ野菜が美味しくもりもり食べれる! のでオススメです。
実家で母がよく作ってくれた、甘めのごまだれ。ネットで見つけたレシピを自分なりに少し変更したら、かなり本物に近い味が出来上がりました♪
秋冬はサラダよりも温野菜を食べたいことも多いので、これからの季節かなり活躍してくれそうです。夏バテで食欲がないときにもオススメです^^
【材料】
すりごま 大さじ3
(家はすり鉢がないので、 Migros の和食コーナーで買った普通のゴマをジップロックに入れて、その上からゴリゴリつぶしました。麺棒があれば一番よさそうです。スイスでもハーブ&スパイス用? のすり鉢は売っているんですけどね)
白味噌 大さじ1
砂糖 大さじ1.5
米酢 大さじ1
醤油 大さじ1
マヨネーズ 大さじ1
お湯 大さじ2
これをお椀に入れて混ぜるだけ。
この分量で、大体ふたりでサラダボウル一杯分の野菜を食べられると思います。
お湯を入れるとさらさらのテクスチャーになるので、野菜の上からかけて。
お湯を入れずに濃厚なたれにして、野菜をディップして食べてもいいと思います♪(我が家のごまだれに近いのはこちら)
白味噌はザンクト・ガレンのアジア食品店 Sumlai で買ったものの、お味噌汁にするには甘すぎるので、お魚を漬けたり、このごまだれに活用するつもりです。
元々はお味噌汁は合わせ味噌派なので、結局チューリッヒの Yumihana で大きいサイズを購入してきました。
最近は、夫の実家の庭で取れた Zwetschegen (西洋スモモ。プルーンの類)を大量にいただき、しかし夫婦ともに大ファンではない&熟れ始めると足が早いので、ちょっと消費に一工夫が入りそうです。旬のフルーツのようで、スーパーでも沢山見かけますね!
今日のお昼は豚肉のソテーの付け合わせとして、 Zwetschegen に胡椒を軽く振りかけ、バターでソテーして出してみました。火を通すと酸味が薄れて、食べやすくなります。
あとは、週末にヨーグルトクラフティに入れてみようかな……^^;
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ドイツ語勉強のペース
ドイツ語学校、A2クラスが始まり4週が終わりました。
5週×2タームでA2レベル終了なので、もうほぼ折り返し地点!
日々、少しずつ文法事項や単語の知識など伸びているとは感じるのですが、この2倍の期間で既にB1に入るのか&B1も同様の期間で終わるのかと思うと、結構あっという間に過ぎてしまう。本当に年末にはB1がほぼ終わっているのかしら? と思うと、少し焦ると共に、きちんと着実に勉強していかなくては、と思います(もっと夫とドイツ語で話すようにしないとなぁ……)。
今のところ、平日毎日&午前中という時間割は自分に合っており、勉強の目標ペースも立てやすいと感じています。
私は昔から長期的かつ大きな目標を立てるよりも、週・日単位でのペースを決めた方が、途中でだらけずに続けることができるタイプ。したがって今回もその方式を取ることにしました。
そこで念頭に置いたのが、natsuko-cowbellさんのこちらのブログ記事。
スイスでの過ごし方や語学習得のペースなど、natsuko-cowbellさんは私にとって目標に思える面が多く、こちらのブログのファンなのです。
natsuko-cowbell.hatenadiary.com
以下、ブログ記事より引用させていただきます。
情報に幅はありますが、最低で2,000時間程度、一般的には3,000〜4,000時間程度を勉強に費やせば、生活していくのに問題ない語学力が習得できると言われているようです。
natsuko-cowbellさんは、この情報を元に、2年間で3000時間に達するペースとして、1日に5〜6時間×週6日で予定を組まれたとのこと。
私は週末に予定が入りがち&平日の疲労回復に充てる場合も多いので、週5日をベースに。その代わり1日の勉強時間を少し増やす形で、1日の大体のペースを設定してみました。
5時45分頃 起床。夫のお弁当作り、朝食、朝の身支度
7時30分または8時〜9時 自宅にて、前日の授業の復習や単語見直し
9時15分〜11時45分 ドイツ語学校。15分の休憩時間は自作単語帳に分からなかった単語を写すなどして活用。
11時45分〜13時15分 学校のSprachlerncenter(PCでドイツ語学習ソフト使用可能な部屋)で自習。パーッと教科書・プリント類を見直して自作単語帳を作り終える。その後は、折角なのでできるだけPCなど学校以外の教材で勉強。午後に予定のあるときはここで宿題&復習。木曜は会話クラスがあるので自習はお休み
13時15分〜15時 買い物、帰宅。昼食後、日本の家族とSkypeをするときも
15時〜17時頃 夫の帰宅時間の少し前まで自宅学習。宿題、教科書に連動した文法書の該当項目を終わらせる。その後、授業のペースが早かった場合は復習の時間。余裕のあるときは、興味のある記事の切り抜きの読解にチャレンジなど、他のことをしてみる
最近は朝が遅れがちで7時30分どころか、8時すぎに開始になってしまうことも多いので反省!ですが、個人的には朝に少し勉強時間を取ることで、1日のはずみをつけることができます。朝に手をつけると、午後もしぜんと無理なく机に向かう心構えができる気がするのです。
そして朝に1時間やってしまうと、学校での授業+自習時間(トータル約4時間)を終えた時点で、自分内最低ラインの5時間は達成しているので、気が楽になります。「友人とカフェで息抜きしたい〜」と思ったときなどは、「まぁ今日はこれだけやったし!」と思って心置きなく、午後の時間を楽しむことができます。
まだ納得できる形で確立できていないのが、学校のSprachlerncenterでどのように時間を活用するのか、どのプログラムを選ぶのか(難易度が高すぎても、低くても効果を感じにくい)。先生が常駐しているので他のことを行って質問してもよいのですが、せっかくお金を払っているので(笑)、PCプログラム学習を上手く使いたい。これは今後の課題です。
こうして文字に起こすと結構がっちがちにスケジュールを組んでいるな〜と思うのですが、自分の気が済むまでやらないと気持ち悪い&かえってストレスを感じる性格なので、ちょうどいいと思っています。
ただ、1日7時間以上だと途端に続けるのが難しく&辛くなるので、夕方以降はリラックスタイム。また、もちろん予定の多い週などは早めに切り上げたりして、スケジュールは崩して取り組んでいます。
他のことも楽しめるように、このペースを元に、かつ柔軟に対応するのが理想ですが、つい楽しい予定でペースをずらすと、その後もだらけることになりがち。崩しっぱなしではなく、すぐに元のペースに戻す気持ちを強く持たなければいけないな、と反省中。
また週末、日曜日はできれば少しフランス語に取り組む時間を取るようにしています。「まだ机に向かうのか」とも思いますが、今のところはかえって息抜きになっています。他のことをする時間もちょっと決めておくのもよいのかも。
ということで、今回は(現時点での)ドイツ語の勉強ペースについて書いてみました。
他にもスイスでのイベントや諸手続の件などまとめたいことは色々あるのですが、 つい調べる時間のかからない記事から手をつけてしまいます(汗)。自分の楽しめるペースをキープしつつ、引き続きブログを更新していきたいと思います!
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