mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

補助金をもらって、頑張れ! テキスタイル博物館

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スイスのザンクト・ガレンにあるテキスタイル博物館(Textilmuseum)。

ザンクト・ガレンはかつて繊維産業で栄え、今もパリコレで発表するAKRISなどのブランドが本拠地を置く街。テキスタイル博物館は街を代表する産業を紹介するミュージアムとして、ガイドブックでも常連の観光地になっています。

 

そんなテキスタイル博物館について、毎週水曜日発行の新聞「St. Galler Nachrichten」の2018年9月5日付号にこんなタイトルの記事が載っていました。

 

Auf dem Weg zum « Arbeitenden Museum »

「活動的な美術館への途上」

 

「arbeitend=働いている、稼働している」の訳出の仕方が難しいのですが、テキスタイル博物館が休館中などといった訳ではありません。「より活発な活動をする」というような意味で使用されているのではと思います。

 

記事の内容は、ザンクト・ガレン市議会がテキスタイル博物館に新たに年間150,000スイスフラン、合計で430,000スイスフランとなる補助金を認める方向である、とのこと。

 

どうやら、この補助金によって大幅な「てこ入れ」が予定されているようです。

補助金の目的は、テキスタイル博物館の新たな基礎をつくり、また国内での重要性ならびに国際的な活動を創出すること。

 

具体的には、不可欠である建物の修理、組織の単純化のための新たな財団創設、現在の繊維産業製品を加えたコレクションの拡充が図られる。

さらに、学校との活動では生徒たちが舞台裏を覗けるようになったり、大人向けのワークショップは多様なレベルに合わせて、デザイン・制作に取り組むことができる内容になるそうです。

 

個人的に面白そう! と思ったのが、公示によって選出された繊維・モード業界のクリエーターが、1〜2ヶ月間アトリエを与えられるというもの。

もしや、ミュージアム業界で流行(?)の公開制作? ラボ内とのことなので展示室内ではないようですが、一般にも制作風景が公開されるといいな〜。

 

ザンクト・ガレン市のみならず、カントン(州)や個人からの助成に支えられての、この改革。

目標は、現在の年間入場者数である2万8000人を、4万5000人〜5万人まで伸ばすこと!

ほぼ2倍近くとは、結構無謀大変な設定だなと感じますが、最近は世界遺産の大聖堂&修道院図書館の見学を中心に、多くのアジア圏やドイツ語圏からのツーリストが来ているザンクト・ガレン 。テキスタイル美術館もぜひ頑張ってくれるといいな、と期待しています♩

 

 

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もりもり温野菜が食べられる、日本風ごまだれ!

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結構な不器用&そんなに料理上手でもないので、料理のことは普段ブログに書いていませんでした。

でも、スイスで入手可能なものや旬のものを使って、「これは美味しかった!」というものはまとめてもいいかな? と思い直し、少しずつ紹介していこうと思います(時短でブログ記事を書く材料にもなります 笑)。

 

第一弾は、お味噌を使った日本風のごまだれ。

材料を混ぜるだけ&温野菜を蒸すだけで、お家で日本の味が楽しめる、かつ野菜が美味しくもりもり食べれる! のでオススメです。

実家で母がよく作ってくれた、甘めのごまだれ。ネットで見つけたレシピを自分なりに少し変更したら、かなり本物に近い味が出来上がりました♪

 

秋冬はサラダよりも温野菜を食べたいことも多いので、これからの季節かなり活躍してくれそうです。夏バテで食欲がないときにもオススメです^^

 

【材料】

すりごま  大さじ3

(家はすり鉢がないので、 Migros の和食コーナーで買った普通のゴマをジップロックに入れて、その上からゴリゴリつぶしました。麺棒があれば一番よさそうです。スイスでもハーブ&スパイス用? のすり鉢は売っているんですけどね)

白味噌  大さじ1

砂糖  大さじ1.5

米酢  大さじ1

醤油  大さじ1

マヨネーズ  大さじ1

お湯  大さじ2

 

これをお椀に入れて混ぜるだけ。

この分量で、大体ふたりでサラダボウル一杯分の野菜を食べられると思います。

お湯を入れるとさらさらのテクスチャーになるので、野菜の上からかけて。

お湯を入れずに濃厚なたれにして、野菜をディップして食べてもいいと思います♪(我が家のごまだれに近いのはこちら)

 

白味噌ザンクト・ガレンのアジア食品店 Sumlai で買ったものの、お味噌汁にするには甘すぎるので、お魚を漬けたり、このごまだれに活用するつもりです。

元々はお味噌汁は合わせ味噌派なので、結局チューリッヒの Yumihana で大きいサイズを購入してきました。

 

最近は、夫の実家の庭で取れた Zwetschegen (西洋スモモ。プルーンの類)を大量にいただき、しかし夫婦ともに大ファンではない&熟れ始めると足が早いので、ちょっと消費に一工夫が入りそうです。旬のフルーツのようで、スーパーでも沢山見かけますね!

今日のお昼は豚肉のソテーの付け合わせとして、 Zwetschegen に胡椒を軽く振りかけ、バターでソテーして出してみました。火を通すと酸味が薄れて、食べやすくなります。

あとは、週末にヨーグルトクラフティに入れてみようかな……^^;

 

 

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ドイツ語勉強のペース

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ドイツ語学校、A2クラスが始まり4週が終わりました。

5週×2タームでA2レベル終了なので、もうほぼ折り返し地点!

 

日々、少しずつ文法事項や単語の知識など伸びているとは感じるのですが、この2倍の期間で既にB1に入るのか&B1も同様の期間で終わるのかと思うと、結構あっという間に過ぎてしまう。本当に年末にはB1がほぼ終わっているのかしら? と思うと、少し焦ると共に、きちんと着実に勉強していかなくては、と思います(もっと夫とドイツ語で話すようにしないとなぁ……)。

 

今のところ、平日毎日&午前中という時間割は自分に合っており、勉強の目標ペースも立てやすいと感じています。

私は昔から長期的かつ大きな目標を立てるよりも、週・日単位でのペースを決めた方が、途中でだらけずに続けることができるタイプ。したがって今回もその方式を取ることにしました。

 

 

そこで念頭に置いたのが、natsuko-cowbellさんのこちらのブログ記事。

スイスでの過ごし方や語学習得のペースなど、natsuko-cowbellさんは私にとって目標に思える面が多く、こちらのブログのファンなのです。

natsuko-cowbell.hatenadiary.com

 

 

以下、ブログ記事より引用させていただきます。

情報に幅はありますが、最低で2,000時間程度、一般的には3,000〜4,000時間程度を勉強に費やせば、生活していくのに問題ない語学力が習得できると言われているようです。 

 natsuko-cowbellさんは、この情報を元に、2年間で3000時間に達するペースとして、1日に5〜6時間×週6日で予定を組まれたとのこと。

 

私は週末に予定が入りがち&平日の疲労回復に充てる場合も多いので、週5日をベースに。その代わり1日の勉強時間を少し増やす形で、1日の大体のペースを設定してみました。

 

5時45分頃 起床。夫のお弁当作り、朝食、朝の身支度

7時30分または8時〜9時 自宅にて、前日の授業の復習や単語見直し

9時15分〜11時45分 ドイツ語学校。15分の休憩時間は自作単語帳に分からなかった単語を写すなどして活用。

11時45分〜13時15分 学校のSprachlerncenter(PCでドイツ語学習ソフト使用可能な部屋)で自習。パーッと教科書・プリント類を見直して自作単語帳を作り終える。その後は、折角なのでできるだけPCなど学校以外の教材で勉強。午後に予定のあるときはここで宿題&復習。木曜は会話クラスがあるので自習はお休み

13時15分〜15時 買い物、帰宅。昼食後、日本の家族とSkypeをするときも

15時〜17時頃 夫の帰宅時間の少し前まで自宅学習。宿題、教科書に連動した文法書の該当項目を終わらせる。その後、授業のペースが早かった場合は復習の時間。余裕のあるときは、興味のある記事の切り抜きの読解にチャレンジなど、他のことをしてみる

 

 

最近は朝が遅れがちで7時30分どころか、8時すぎに開始になってしまうことも多いので反省!ですが、個人的には朝に少し勉強時間を取ることで、1日のはずみをつけることができます。朝に手をつけると、午後もしぜんと無理なく机に向かう心構えができる気がするのです。

そして朝に1時間やってしまうと、学校での授業+自習時間(トータル約4時間)を終えた時点で、自分内最低ラインの5時間は達成しているので、気が楽になります。「友人とカフェで息抜きしたい〜」と思ったときなどは、「まぁ今日はこれだけやったし!」と思って心置きなく、午後の時間を楽しむことができます。

 

まだ納得できる形で確立できていないのが、学校のSprachlerncenterでどのように時間を活用するのか、どのプログラムを選ぶのか(難易度が高すぎても、低くても効果を感じにくい)。先生が常駐しているので他のことを行って質問してもよいのですが、せっかくお金を払っているので(笑)、PCプログラム学習を上手く使いたい。これは今後の課題です。

 

こうして文字に起こすと結構がっちがちにスケジュールを組んでいるな〜と思うのですが、自分の気が済むまでやらないと気持ち悪い&かえってストレスを感じる性格なので、ちょうどいいと思っています。

ただ、1日7時間以上だと途端に続けるのが難しく&辛くなるので、夕方以降はリラックスタイム。また、もちろん予定の多い週などは早めに切り上げたりして、スケジュールは崩して取り組んでいます。

 

他のことも楽しめるように、このペースを元に、かつ柔軟に対応するのが理想ですが、つい楽しい予定でペースをずらすと、その後もだらけることになりがち。崩しっぱなしではなく、すぐに元のペースに戻す気持ちを強く持たなければいけないな、と反省中。

 

また週末、日曜日はできれば少しフランス語に取り組む時間を取るようにしています。「まだ机に向かうのか」とも思いますが、今のところはかえって息抜きになっています。他のことをする時間もちょっと決めておくのもよいのかも。

 

 

ということで、今回は(現時点での)ドイツ語の勉強ペースについて書いてみました。

 

他にもスイスでのイベントや諸手続の件などまとめたいことは色々あるのですが、 つい調べる時間のかからない記事から手をつけてしまいます(汗)。自分の楽しめるペースをキープしつつ、引き続きブログを更新していきたいと思います!

 

 

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スイスの結婚式事情〜ご祝儀編〜

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私たち夫婦は2018年6月1日にスイスの役所で結婚式を挙げました(スイスではこの式を行わなければ結婚が成立しません)。

 

現在、遅すぎるくらいのDankeskarte(お礼カード)を書いているのですが、改めてスイスの結婚式、特にご祝儀に関わることは、日本と比べると面倒くさくなくていいな〜と思ったので、まとめてみようと思います。

 

慣例のお話なので地域差、個人差は多少あるかもしれませんが、おそらく大体はこんな感じのシステムのはず!

 

 

①新郎新婦がゲストを招待する。

②当日ゲストが参加。

プレゼント持参で来る人や、お金を包んでくれる人が多い。

③後日、新郎新婦が結婚式の写真を使ったDankeskarte(お礼カード)を発送。

 

以上!

 

 

「お互いに気が楽でいいな〜」と思ったのが、日本でいうご祝儀制度がないこと。

 

現金を含めて何かしらのギフトを下さる方がほとんどですが、お菓子、花の鉢植え+スパのギフトカード、手作りキャンドルや手書きメッセージカードの入ったフォトフレームなどなど、本当にバラエティに富むものをいただきました。

 

そしてどうやら、日本のように「友人であれば3万円、叔父家族は合わせて10万円……」といった金額の決まりもないようで、その人の好きなようにプレゼントの金額を選べるのも理にかなっていると思います。工夫のしどころといえばそうなので、日本式も楽は楽なのかもしれませんが ^^;

 

 

そして、日本だと当日にご祝儀受け取り→引出物をお渡し、参列していない人へのお返しは別途、内祝いとして……となると思いますが、スイスはその代わりに、後日お礼のカードを手渡しor郵送。

 

半返し的な文化がないのは、とっても素晴らしい!

個人的には、たとえば日本で出産した友人にお祝いを送った際、きちんと半返しの品をいただくと、「ただでさえ忙しい時期なのに、かえって手間を取らせてしまったな」と申し訳なくもあり、「お祝いの気持ちでしたことなのだから、別にお返しをもらわなくてもいいのにな〜」と思っていました。

とはいえ、日本のように一般常識=ルール化していて、「お互い様」の面もあると、それをカットすることもなかなかできませんよね。

お互いの立場や、渡すタイミングなど、考慮すべきことも沢山あるし。ご祝儀やお祝い金関連は、結構多くの人の頭を悩ませている案件でもあると思うのです。

 

 

スイスの「めでたいことなのだから、ややこしいお返しはなし!(お礼のカードは送るけど、それで終了)」って、なんだか気持ちのよいものだなぁ、と思います。

 

 

お礼のカードには、大体「ご来場いただき、またお祝いの気持ちや色々なプレゼントを有難うございます」といった定型文+αという内容が書いてある場合が多いようです。

私たちの場合は、出席者全員というわけではなく、ギフトをいただいた方を中心に発送することにしました。

日本人的には「これはこれでちょっと現金な気が……」とも思うのですが、これが常識なのかどうか。夫の友人間では一番早い結婚=前例を見ていないのが不安ですが、多分義家族のアドバイスも踏まえた選択のはず。

 

うちの場合は、ディナーはゲストのリストを決めて事前に招待。しかしその前の立食式のアペロは夫や義両親を中心に「よかったら来てください」と色々な人にお知らせ→来れる人が来てくれたという感じで、有難いことに予想以上に沢山の人が来てくれました。結果、誰に出せばいいのかも難しくなったので、これでいいのかな〜と思っています(OKであってほしい)。

 

 

スイスでは、役所婚のあとに教会婚(最近はNO宗教の式[日本でいう人前式的なもの?]もあり)を挙げるカップルも多いですし、その場合は役所婚は2人+証人のみと、小規模で行う場合もあるようです。

こうしたスイスの結婚式事情については、また他の記事でも書いていきたいと思います。

 

うちも実は、来年にもう一度式を挙げたいな(ウェデングドレスを着たい!)と話しているのですが、まだ計画が動いていないので、どうなることやら^^;

そちらも進捗があれば、ご報告していきたいと思います🌸

 

 

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ドイツ語学習のモチベーション&書くお仕事のこと

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先日、ドイツ語学習のモチベーションについて少し考えることがありました。

 

夫に語学学校でのテスト結果を褒められると、嬉しい。

義家族や、街で会話をした人に「スイスに来たばかりなのに、もうそれだけ喋れるんだね」と言われると、嬉しい(これは本当に大したことない会話でも言ってもらえます。スイス人、やさしい)。

 

でも、どれだけ努力 or 苦労しているか、他の人には見えないときもある。

たとえば夫が仕事などで疲れて自分のことで精一杯のとき、私が何をしているかはおのずと見えにくくなるでしょう。

 

後者に関しても、まだスイスに来てからの日が浅いから言ってもらえることで、年月が経つにつれて言ってもらえなくなるかもしれない。

 

周りの反応を主なモチベーションにしていると、私の性格上、思ったような反応をもらえなかったときに気分がダウンしがちです。それに、外的要因をモチベーションとすると、コンスタントな学習のペースを続けることが難しく日がくるかもしれない。

 

そう思ったときに、私が「こうなれば嬉しい」と考えたのは、次のことでした。

ドイツ語を勉強すると、入手できる情報のソースが増え、質が上がる→自分が書くもののソースも増え、質も上がる!

 

 

日本では、フランス美術史の研究をした後、美術系出版社に勤めていました。

博士課程進学や学芸員としての道を考えたこともあったし、出版社を片端から受けるような就活をした訳ではありません。

それでも働き始めてから、ふと「そういえば小学生の頃から、ものを書く職業や、編集者という道は思い描いたことがあったものだ」と気づく場面があり、そういう意味では「自分の一つの目標地点に着いたのかもしれない」と納得することがありました。

 

 

日本の会社は結婚&移住を理由に辞めました。それに、胸を張って一人前のライター、編集者と言えるようになるにはまだまだ修行と研鑽が必要な身。

それでも文章を書くことは好きなので、何か(できれば職業として)また、スイスで始められればと思い描いています。

 

 

もちろん、美術も好きなので、せっかくヨーロッパに住んでいる現在、地の利を活かして、作品や文化についての知識を深めたい!

あまり知られていない、スイスの美術やそれを育んだ文化や土地柄についても、調べて発信していきたい!という気持ちも、日に日に大きくなっています。

 

現地でドイツ語を使いこなして編集者として就職するには、正直大きな壁がある。

それでもドイツ語のレベルを上げれば、日本語で文章を書く場合も、現地にいる&現地の言葉が分かるというアドバンテージができ、読んでもらう方にとっても、書いている自分にとっても、有益で興味深い、クオリティが高い記事を書けるようになる。

 

 

それをドイツ語学習のモチベーションとすれば、自分から進んで、長期的に勉強を続けられそう! という結論にたどりつきました。

 

 

 

今はドイツ語のコースに週5で行き始めて、それにエネルギーをほぼ使い果たしているし、しばらくはドイツ語勉強&スイスでの生活の順応に専念するのもよいだろうと考えてはいますが……

ゆくゆくは「スイスにいながら、日本に向けて、ものを書く場」を獲得したい。

そのために有効なアクションを考えなければいけないな、と思っています。

 

出版物の需要低下が嘆かれる昨今ですが、インターネットに氾濫する情報量を考えれば、全体として行き交っている記事数や文字数は増えているといえるでしょう。

そして現在は幸運なことに、インターネットを介することで物理的な距離はほぼ克服が可能だし、ニッチな層に向けての需要を獲得しやすい。

 

なにか、なにかしたいな〜。その足がかりを見つけたいな〜。と思う日々です。

将来的にはまず、匿名のブログではなく、実名で経歴を公開&仕事で手がけたものを紹介し、かつスイスでの生活・文化や美術についての記事も載せるようなサイトをつくるのがいいのかな、と考えたりしています。そうしたらお仕事につながったりしないかな。

自分の名前でお仕事をもらえるようになるのが理想ですが、まずはクラウドソーシングサービスに登録してみるのも手かな、と思っています。

 

もちろん、どなたか、スイス在住&国際結婚&元美術史専攻の私が書ける記事の需要がありそうでしたら、ぜひお声掛けをお願いしたいです!(笑)

 

また、とにかく手探りなので、「これしてみたら?」というアドバイスなども有難いです。

 

 

とりあえず、スイス生活&ドイツ語勉強を頑張りたいと思います!

これからも、よろしくお願いいたします。

 

 

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私がドイツ語の語学学校を変えた理由

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ブログの更新が滞りがちなのですが、2週間前から語学学校の新学期が始まりました。

 

今回始まったのはA2相当クラスで、Benedictという学校に行っています。A1コースはinlinguaという学校に通っていました。

 

以前、ザンクト・ガレンのドイツ語学校探しについて書いたので、今回はその続報(?)を兼ねて、inlinguaの長所と短所をまとめてみようと思います。

mi-teddy.hatenablog.com

 

学校を変えた一番大きな理由は、授業の回数と時間帯(週5回・夫が帰宅する前の午前〜午後に行きたい)であり、A2からBenedictに行くことは規定路線ではありました。

しかしinlinguaに通って見えてきたプラス面・マイナス面もあり、折角なので見直してみたいと思います。

 

長所

・進行が早い

他の学校だと2ヶ月(2ターム)以上かかるA1レベルが、5週間(1ターム)で終わります(パンフレット通りのスケジュールの場合。詳細は短所に後記)。テキストの1章分が1〜2日で終了。初級だったのと、毎日授業があるわけではなかったので、予習・復習をすればそこまで無理はありませんでした。仕事などで自習時間が確保できない人にはちょっと大変かもしれません。

 

・教科書が1冊でまとまっているわりに、充実している

inlingua独自の教科書も充実していました。練習問題含め、全てが一冊にまとまっているので勉強がしやすかったです。結局、自学ではプラスアルファの教材にまで手を伸ばせなかったので、上手くレベルに対応した教科書でありがたかったです。

学習する単語量は週5回×2ヶ月コースの場合よりも少なくなるとは思いますが、今のところ、次の学校の授業についていく分には困っていません。

A2レベルを違う学校で始めた現在、文法事項はむしろinlinguaで学習済みの貯金的な項目もあるくらいで、学校に慣れるまでのスタート時期に余裕をもって授業を受けられています。

 

・少人数クラスなので、先生のフォローがしっかりしている

私のクラスはなんと3人のみでした。会話中心の指導プログラムなので、発言回数が多く、先生がその都度ミスを直してくれる。それぞれの生徒がちゃんと授業についてきているかのフォローも行き届いていたと思います。

 

短所

・スケジュールが不規則すぎる

これはinlingua全体の問題でなく、スケジュールを立てていた人の個人的な問題なのかもしれませんが。パンフレットでは週4回×5週間のインテンシブコースと書いてあったのが、先生や生徒の都合に合わせて週2回や週3回になったり。ある生徒のバカンスに行きたいという希望に合わせて、7月中に終わるはずだったコースが、残り3日分は夏休み明けに延期になったり。

結局1カ月半以上+3日かかりました。7月中旬には終了している予定だったものが、8月まで伸びてしまったせいで、夏休み明けは午前と夜で新旧の学校を2つ掛け持ちになったりと大変でした。

融通が利くとも言えるかもしれませんが、私は規則通り、最初に全てのカレンダーをビシッと決めてしまってほしかったです。

 

・先生が頻繁に変わる

上記の不規則なスケジュール組みに伴い、その曜日に教えれる先生に頼む〜という感じだったのか、1タームの間に計3人の先生が担当することに。どの先生も熱心に教えてくれる良い先生でしたが、やはり先生ごとに授業スタイルも異なるため、特に慣れるまではお互いにちょっとやりにくい面もあったかな、と思います。

 

 ・授業のペースが他の生徒のレベルに引きずられる

個々をフォローしてくれる点は素晴らしいのですが、逆に授業についてきていない生徒がいると、そこで授業時間が取られすぎる場面もありました。もし通い続けた場合、コースのレベルが上がって内容が難しくなり、生徒間の理解度の開きが大きくなってくると、先生が上手くコントロールしてくれなければ、本来のレベルを保った授業にならないかも? という危惧も少し抱きました。一番最後にレベルチェックのテストがあるので、それに合わせて、受けるべきコースのアドバイスはあるのかな?とは思いますが。

 

ザンクト・ガレン州補助金対象外校

これは語学学校選びの記事にも書きましたが、inlinguaはザンクト・ガレン州のドイツ語学習に対する補助金の対象外です。MAXで200レッスンが半額近くに割引になるので、補助金を使わない道はありません。

 

 

ささっと、1コース分通ったinlinguaについてまとめてみました。

6月時点でinlinguaに入ったことで、8月中旬から既にA2コースを始められたので、行ってよかったと思っています。スケジュールや周囲の生徒との相性がよければ、他の学校に通うよりも早く、inlinguaである程度のレベルに達することは可能だと思います。

しかし私の場合、スケジュールの不規則っぷりやクラスの状況を見て、今後、自分の予定したペースでドイツ語学習を進行できる保証があまりないかも……と感じたので、しばらくは違う学校に通い続けようと思います。

 

 

また今の学校やドイツ語学習のことなど、少しずつ記事にしていきたいと思います。

 

 

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Hochdeutschは外国語? 標準ドイツ語とスイスドイツ語①

 
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前回は語学学習のモチベーションについて書きましたが、今回は標準ドイツ語(Hochdeutsch, Standartdeutsch)とスイスドイツ語について。

 

 ※ドイツ語やスイスドイツ語に関しては、スイスに来たばかりの私にとっては学ぶことがまだまだ多いので、この記事はあくまで①ということで、気づいたことがあれば今後また記事にしていきたいと思います。また寡聞ゆえ、間違ったことを書いていることがあれば、ご指摘いただけましたらと思います。

 

 

ドイツ語はドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、イタリアやベルギーの一部など国境をまたがって複数の国で話されている、「国際的」言語といえるかもしれません。しかし実態としては各地域によって方言が話されており、標準語として「標準ドイツ語」が設定されているものの、日常レベルではその土地の方言が用いられていることになります。

余談ですが、先日旅行したフランスのアルザス地方は国境近くという土地柄、領地の取り合いによってフランスである時期とドイツである時期があったため、現在も標識やお店の看板にドイツ語的な名残を見ることができました。ホテルやお店の従業員にもフランス語話者でありドイツ語話者でもある人が多かったように思います。

 

日本でも大阪では大阪弁、鹿児島では鹿児島弁が使われるが、標準語も使用されるといえばシチュエーションは分かりやすい気がします(そもそも日本の標準語も近代になって導入されたものですし)。

ですが、ドイツ語圏の方が各地域の方言の特異性を保つという意識が高いような気がします。これはたとえば歴史的に政治が中央集権型で行われるフランス(日本も?)に対し、より各地域の独自性を尊重する連邦制を取るドイツ(スイスも)という違いも反映されているのかもしれません。

 

 

さて、私が住んでいるスイスでも、標準ドイツ語とは異なる「スイスドイツ語」が話されており、さらにスイスの各地域でも異なる方言が話されています。私の所感では、スイスドイツ語話者同士は異なる方言でも何となく分かるため、そのまま話しているようです。

それでも地域的な違いは大きく、たとえばクッキー(keks)を指す語でも私が住むザンクト・ガレン周辺とルツェルンでは単語が全く違ったり。私の夫はベルン出身の子のテキストメッセージは、よく考えなければ意味を取り違えることがあるとぼやいていました。

(他地域の方言の悪口を言い合うのが、スイス人の特徴?楽しみ?でもある気がしています)

 

しかし学校の授業や公的な書類、新聞などの印刷物、(一部を除く)TV放送では標準ドイツ語が使用されています。

主に話し言葉はスイスドイツ語、書き言葉は標準ドイツ語という形が取られているといってよいでしょう。携帯のメッセージについては、義両親世代は主に標準ドイツ語を使用するが、デジタル・ネイティブに近い世代ではスイスドイツ語が用いられるという現象も見られて面白いです。

 

そんなスイスでドイツ語のクラスに通って習うのは、標準ドイツ語。スイスドイツ語のクラスもありますが、標準ドイツ語をある程度修めたあとのエキストラな存在。スイスドイツ語には決まった文法や綴り方がないので、語学学校で習うのは標準ドイツ語になりますし、ほとんどのスイス人も私に「まず標準ドイツ語を勉強するのがいい」と薦めます。

 

 

正直、スイスドイツ語はかなり標準ドイツ語と異なるので、ドイツ人にも理解が難しいことがあるのではないかと思います。またスイス人は非スイスドイツ語話者に対しては(スイスドイツ語の癖は出ながらも)標準ドイツ語に切り替えて話します。

 

しぜん、私もスイス人と話すときには英語か標準ドイツ語になります。家庭によって相違はあるかもしれませんが、私の場合は義祖父母(非英語話者)も標準ドイツ語で話してくれるため、私の拙いドイツ語で何とかコミュニケーションを図っています。

 

そんなスイスドイツ語を取り巻く環境について、ネイティブの感覚はどのようなものなのだろう? と思うこともしばしば。

そんななか、偶然発見した(なぜかWespe=スズメバチについて検索している内に辿り着きました)、とても興味深く勉強になったコラムをご紹介します。諏訪功・一橋大学名誉教授がドイツ語技能検定試験の公式サイトに寄せられたもので、ドイツ、オーストリア、スイスのドイツ語について連載的に書かれています。

 

コラム一覧はこちら

www.dokken.or.jp

 

 

 

その中で、最近の体験と合わせて「はっ」としたのが以下の部分。

 

たとえばドイツ語専攻の学生さんの書いた「スイス留学体験記」には次の1節があります。『スイスに到着してまず驚いたことは,スイスドイツ語と標準ドイツ語の違いである。…スイス人からすれば,標準ドイツ語とスイスドイツ語は,単語や文法は共通しているとはいえ,「別の言語」なのだそうだ。

 www.dokken.or.jp

 

 

実は先日、夫と最近難しいと思っていることについて吐露する機会があり、私が「ドイツ語もまだまだで英語でなければ意思疎通できないし、スイスドイツ語に切り替えられてしまうとさっぱり分からないので、パーティや夫の友人の集まりが憂鬱なときもある」と伝えたところ、夫は「僕たちにとっては標準ドイツ語もネイティブではないから、みほちゃんがスイスドイツ語を話せないのはもどかしいと思うこともある」と言っていたのです。

 

そのときにも「ん?」と思ったのですが、このコラムでスイス人にとって標準ドイツ語は「別の言語」と書いてあるのを読んで、腑に落ちました。

からしたら「ドイツ語はドイツ語なのだから、簡単に切り替えられるでしょう?」「ならば、せめて標準ドイツ語で話してほしい」という気持ちでいたのですが、スイス人にとっては標準ドイツ語で話し続けることは、多少ハードルを感じることなのかもしれません。

 

スイスに住むドイツ人でもスイスドイツ語を話せる人は少ない中、私が標準ドイツ語を習得し、スイスドイツ語を理解する日はいつ来るのか……。

 

わがままかもしれないけど……それでも標準ドイツ語、あわよくば英語を話してほしい(笑)。

 

そんな思いは抱きつつ。でも、もう少し大らかな気持ちで、スイス人の集まりとそこでの彼らのスイスドイツ語での会話に向かい合おうと思ったのでした。

 

 

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