mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

スイスでプレ花嫁はじめました

f:id:miho-teddy:20181120143943j:image

昨日11月20日の月曜日、スイス移住後の初雪が降りました。

ザンクト・ガレンは、「(夫実家のある)Rheintalより標高が高いから、寒いし雪も積もりやすいよー」とは聞いていたのですが、天気予報を見ていなかったので、友人のInstagramを見てびっくり。ちなみにRheintalはその名も「ラインの谷地」なる意味なので、標高は当然低いんですね。

 

今年の夏はスイスにしては奇跡的に天気が良く、秋も暖かくて素晴らしい年だったそう。最近は「流石に冷え込んできたな〜」と思っていたのですが、早速雪が降りました。そして少し積もる。どうせなら、大聖堂+雪の写真とか撮っておけばよかったです。

9時ごろ学校に行くために家を出るので、しっかりとヒートテックと、しまっていたムートンコートを着て出かけることに。最近は楽なので髪をおだんごにすることが多いのですが、するとニット帽を耳までかぶれないので寒い……。冬用の髪型、考えなくてはです。

 

今まで、「これからの冬が長いのに今から重装備をしていては、スイスの冬に耐えられないかもしれない」と謎のやせ我慢(マッチョ思想?)を発揮して、セーターの中はタンクトップ、コートも一番厚くはないもの(とはいえ日本の12月用)で通していたのですが、「雪が降るくらい寒いならば仕方がないな!」と流石に諦める。

うちは空気がこもりやすいのか割と暖かく、暖房も使っていなかったのですが、外が寒くなって1週間も経つと、流石に部屋の中も少し冷え込んできました。夫婦で軽く風邪気味になったので、先週末にやっとスイッチを入れました。

 

 

さて、本題というか、今回のブログのタイトルのお話へ。

f:id:miho-teddy:20181120143906j:image

スイスでは役所婚(法的婚姻のため必須)を6月に行った私たちなのですが、私のたっての希望により、来年8月に教会婚を行うことにしました。

日本の花嫁さんから比べると気合の入れ方もおそらくゆるい方ですが、一応結婚式準備をしている女性を「プレ花嫁」と呼んだりもするみたいなので、ちょっと便乗してみました(笑)。

 

日本人なので、心根は仏教徒神道信徒の私ですが、熱心な信者ではない(いわゆる日本人のノーマルレベルと思っていただければ)ので、教会婚に抵抗なし。また西洋美術史を研究していたこともあり、何となく教会婚に憧れていたというのもあります。

「どうせカトリックの人と国際結婚したから、教会婚できるじゃん!」と、境遇に全力で便乗。実母にも言われていましたが、「一度ちゃんとウェディングドレスを着ておかないと、あとで後悔するかも」という気持ちもあり、教会婚を希望していました。

 

神父さんに夫が尋ねたところ、私がブディストであっても、片方がカトリックなら無問題だそうです。「教会税が高い」とぼやいていた(役所の住民登録時に宗教を聞かれて、キリスト教徒の場合は課税される。最近の若者はそれで抜ける人も多いとか)ものの、とどまってくれていた夫に感謝。

世界史の授業で、教会税がうんぬんとか、住民の反乱が〜なんて話を聞いてはいましたが、過去のお話だと思っていた。現代でも(しかもわりとシステマティック&お役所が絡んで)きっちり徴収されているとは。ヨーロッパのキリスト教徒は大変だ。

 

義父方の祖父は敬虔なカトリックなので(夫曰く「孫の誰かが神父になったら喜んだと思う」そう)、きっと喜んでくれるんじゃないかな、という思いもありました。

 

最近はスイスでも、参列者に誓う「人前式」的なものを行う人も多いようで、夫は「それもいいな」なんて言っていました。夫友人の兄は、大きな木の麓で手作りの結婚式を挙げたそうです。たしかに、そちらも素敵!

 

 

少し話を戻し。役所婚については、下の記事に少し書きました。

mi-teddy.hatenablog.com

 mi-teddy.hatenablog.com

 

スイス人は役所婚は最低人数(当人+証人2人)で行い、時期を空けずに大きな結婚式をする人も多いのです。私の場合はまず移住のために必須! なので役所婚を行いました。

なんとなく「来年もう1個、大きな結婚式をしようね」と話してはいたのですが、役所婚のときも役所婚→アペロ→レストランとわりとちゃんとやったし、何となく忙しくて「本当に来年結婚式やるのかしらん?」という心境に実は達していたのですが。

 

そんなに乗り気でなかったはずの夫が、神父さんと教会に連絡を取ってくれたことで、開催が濃厚に。無事に日程も決まりました。神父さんと教会に個別に連絡し、どちらともOKな日程を抑えるというシステムになっているようです。

それぞれの神父さんがひとつの教会に所属しているものかとてっきり思っていたのですが、そういうシステムではないようです。教区の神父さん→教区内の教会ならOKということかしら? と理解してますが、あくまで私の勝手な推察であります。

 

2つの教会を義母、夫と見学しに行き、アルトシュテッテン(Altstätten)という街の丘の上にある、小さなカペーレ(Kapelle、礼拝堂。チャペルのことですね)に決定。

駐車場事情やアペロ会場(もう一つの教会は敷地内でアペロ可だった)のことを考えると、もう一つの教会の方が便利だったのですが、夫婦ともに雰囲気が気に入った方に決めました。モダンなステンドグラスや控えめな装飾、光の入り方が素敵だったのです。

 

そういえば、南仏のサン=ポール=ド=ヴァンス(Saint-Paul de Vence)にある、マティスのロザリオ礼拝堂にすこ〜し雰囲気が似ている気が(たった今)してきました。私のお気に入りの礼拝堂です。

こちらは2012年の9月にひとり旅でニース〜カンヌに行って、その後に行ったヴィシーのフランス語学校で夫に出会ったのでした。どうやら内部での写真撮影を遠慮した(禁止だった?)のか、写真がありませんでした。公式サイトのリンクを貼っておきます。 

chapellematisse.com

 

 

会場に決めた「Forstkapelle(森のチャペル)」なる名前の礼拝堂、マリア様を祀っているらしいところも私的に素敵だと思うポイント。このマリア像の優しい感じも素敵なんです。

教会の説明を読んでみると、16世紀にペストが流行がした際には、アルトシュテッテンの住民が「5月と、9月14日の十字架挙栄祭(Kreuzerhöhung)の間は毎週こちらに礼拝いたします」とお祈りをし、今もそれを守っているとのこと(「天気が良い日には」と書いてあるのが、少し面白いところ)。せっかくご縁のできた場所なので、当日に向けて、少し歴史の勉強もしてみたいなと思っています。

 

 

さて、当初は私の学校が終わる予定の翌日(!)、6月末に日程を決めていたのですが、地域の一大イベントであるオープンエア・ザンクト・ガレンに重なることが発覚。

 

オープンエア・ザンクト・ガレンについても、ブログ書いていました。

mi-teddy.hatenablog.com

 

正直、オープンエアにスイス人がかける情熱を理解しきれていない私にとっては、「ミュージックフェスに被るからって日程変更するんか〜い」という気持ちも当初はありましたが、「友人たちに『本当はあっちに行きたかったな』と思いながら、参列してもらうのも嫌だね」と夫婦で話し合い、日程を変更しました。

私の学校が6月末に終わって少し時間を空けてから挙式をできる→準備にも余裕が出るし、日本から来てくれる母ともゆっくり過ごせるので、むしろ結果オーライです。

学校が終わったら、就職を探し始めなきゃいけないんですけどね……。万が一(?)すぐに決まって働き始めていたら、私の心が修羅場になりそうです。ちょっと夏休み取りたいな、なんて。

 

 

お恥ずかしい話、ちょっと浮かれ気分なこともあり、今後は結婚式の準備についても記事を書くかと思います。誰の参考になるのかも限りなく謎ですが、いつかスイスで結婚式をする日本人の方の目に留まるかもしれないし。日本の方にも「ほーん、スイスはこんな感じなのね」なんて読んでいただければ。

 

本当は先日行ったウェディングフェス(スイスにもあるんです)とウェディングドレス試着のことも書こうと思ったのですが、長くなってしまったので今日はここらへんで。ドレスについては今週末も試着にいくので、決定してから改めてまとめようかな、と思います。

 

【いま一番感じている、プレ花嫁効能】

先日やっと手続きに行った、日本の運転免許証→スイスの運転免許証への交換。郵送でスイス免許が届く&日本の免許原本も返却されるはずなのですが、言われた予定日を過ぎても届いておりません。

以前の私ならめちゃくちゃ不安になり、大騒ぎ&問い合わせ魔になっていそうなところですが、ドレスのことで頭がいっぱいなので、全く気にならない!

 どーんと大きく構えております。ドイツ語習得に感じるストレス(と情熱)も減少している気がする。海外生活のストレスには、少々の浮つきが必要なのかもしれません。

 

 

ブログランキングに参加しています。

記事が気に入ったら、クリックで応援していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 海外生活ブログ スイス情報へ
にほんブログ村

 
ヨーロッパ(海外生活・情報)ランキング