mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

国際恋愛は結婚がゴールではない!?

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国際恋愛、結婚が本当にゴールなのか?

 

本当にタイトルのままなのですが、国際恋愛遠距離恋愛には色々な辛いことがあるけれど、結婚すれば一件落着! ということにもならないのね」というお話です。

 

昨晩、とある二人に関する重要事項についての決定プロセスに私が不満を抱いたことから、話し合いが必要になった我ら夫婦。

私が誤解していた部分があったことも分かり、また私の「あの時にこうしてほしかった」という気持ちも伝わり、結果的に話し合ってよかったというところに辿り着きました。

 

そして、落ち着いたところで夫が言った一言(私が少し意訳しており、このままの言葉を言ったわけではないことをご了承ください)。

遠距離恋愛をしていた頃はとても辛くて、結婚すればそれで解決だと思っていたけど、今は美穂ちゃんがスイスに来てからも大変だと思う……。」

 

 

もう、本当に納得しかない。

 

 

私は移住する側だったので、不安もあり、家族を筆頭に友人・仕事といった日本の諸々から離れる惜しさもあったので、「結婚で全部ハッピー!」と思っていたわけではないのですが。少なくとも、私たちカップルについては「これで悩みが解消される」という気持ちがありました。

 

実際、いつも一緒にいられて幸せなんです。

空港での辛い別れに、もう涙しなくていい。これからは日本へのフライトも一緒に飛ぶか、「じゃあ、行ってくるね」「行ってらっしゃい」と穏やかな気持ちで言うことができる。

「今はまた遠くにいるんだな、触れることもできない」と思いながらのスカイプの小さい画面での通話も(特に直接会った後の、初めてのスカイプがとても辛くていつも泣いていた)、もう繰り返さなくていい。

 

 

ところがどっこい、結婚後の方が話し合いが必要な件が多く、場合によってはちょっとヒートアップしかけたり。マイナートラブルが多くなり、単純に二人の間の関係については「遠距離恋愛時代の方がスムーズにいっていたのかも?」とさえ、思ってしまうことがあります。

 (ところでマイナートラブルって妊娠関連用語なのでしょうか? 使う前に一応意味を確認しようと検索して、自信がなくなりました。)

 

 

夫は仕事が重要な局面に差し掛かり、責任を強く感じているタイミング。また私も移住後のストレスや悩みに対して強く反応が出ている時期でもあり。二人とも悪い時期が偶然重なってしまっているな〜、と思う最近。

 

移住ショックについてはこちらの記事でも書いています。

mi-teddy.hatenablog.com

 

 

移住後は両者とも苦労する

 

そんな個別の事情もあるのですが、一般的に、遠距離国際恋愛組が結婚でそれを解消した場合、イコール(少なくともどちらかが)移住することになる。

そこで乗り越えなければいけないことも出てくるし、ある程度の衝突は不可避なのかなと、当然のことながら最近しみじみと思うのです。それが今日のタイトルにつながります。

 

どこの国に誰が移住するのかは、色々な条件を考えた上での決定になると思います。

多くの場合は、先進国側か、稼ぎ頭の収入が安定している/労働条件がいい方の国に、もう片方が移ることになるのではないでしょうか。

私たちの場合は、スイスも日本も先進国ですが、収入と労働条件の面で、夫が安定して働くことができるスイスに私が移ることにしました。私はもともと学んでいた内容や趣味的にもヨーロッパが好きなので、馴染みやすいだろうとも思ったし。

逆に男性側の国の収入や労働条件が整っていなければ、日本に来てもらって、私がサポートする側になったと思います。

二人とも第三国に移って共闘するのもいいなと思うのですが、するとビザの心配が出てくるし、異国で暮らす苦労はどちらにせよ経験することになるのでは。

 

 

移住してきた側は、まず言語習得が必須になる場合が多いし、文化や人付き合いの面で自国とは違うところが出てくるので、どうにか折り合いをつけなくてはならない。

特にヨーロッパに来た日本人は、自己主張と他人の気持ちの汲み取りに対する考え方、パーティー文化の考え方が違うので、それが壁になりがちかなと思います。言葉の流暢さがどうしても付随してくる問題でもあるし。

 

他方、受け入れる側は、相手が職を得るまではひとりで家計を背負うことになり、また相手の手続き面や社交面での言語的・心理的なフォローをしなくてはならなくなる。

物理的にも、受け入れ側が各機関にコンタクトを取る回数が多くなるし、時には仕事を休んでの対応も強いられる。

 

お互いに、同国人と結婚した場合には起きなかったはずの問題を抱えることになるのです(とはいえ、同国人同士で結婚しても、お互いの育った家庭の習慣も違えば、また他地域に移住する場合もあるわけで、共通の話題となることも多いのかも)。

 

 

じゃあ、どうやって解決する?

 

というのは、私も模索中で、まだ記事に上手くまとめたり、人様にアドバイスできる段階ではないのですが(ごめんなさい)。

 

目下、最近夫に対する「こうして欲しい/欲しかった!」という要求が高まっているのは、実は夫側の問題だけでなく、私の受け止め方の問題でもあるのではないかと見直しているところです。

 

自分の中で上手くいかない問題や悩みが膨らんできて、周囲に対しても狭量になっているな、と。それが真っ先に発揮されてしまうのが、一緒に暮らしている&移住の理由でもある夫になる。

もちろん相手に改善してもらうべき面もあるかもしれない。けれど、自分がいっぱいいっぱいのときは、とかく全てを他者の責任にしたくなりがち。本当にそうなのかどうか、冷静に一歩引いて見極めることが必要だと思います。

 

 

また、遠距離恋愛時代には見えていた相手の良い面が、最近見えづらくなっていたことに気付きました。

 

その理由を考えてみると、第一に、一緒に暮らし始めて状況が変わった。そこで実際に発揮する場面ないし、享受する側がそれを正面から受け止める場面が少なくなる長所もあるかもしれない。

カップル文化が根強いヨーロッパにおいて、遠距離恋愛ができる人は超奇特な存在で忍耐深く、相手への愛情も深いと思っている。そのことに私は非常に感謝していたのですが、そんなとても素晴らしい美点も、遠距離が解消されることで、見えづらくなっていたな。

第二に、近すぎて当然になってしまう。これは日本人同士の夫婦でも起きる、普遍的な問題だと思います。

第三に、「自分がこの国で苦労をしている!」と思うなかで、相手へのリスペクトが薄れていた。相手へのリスペクトは自分の態度を見直させ、軟化させる。優しく接しようと思うことができる。とても大事な要素です。

 

相手の長所について、少し考えてみただけでも色々と出てくるもので。これをなんとなくではなく、きちんとした形で(文章化するとか)考察・アウトプットするという作業を、近いうちに行おうと思っています。

 

 

ということで、国際結婚、それがゴールではなく、問題も出てくるし、移住後の折り合いの付け方が大事だよねというお話。

私自身もスイスで色々と苦闘しつつ、何か「これはしてよかった!」ということが見つかったら、その度にブログで報告しようと思います。

 

と言いつつ、早朝からベッドを抜け出してこのブログを書いている現在。投稿したら、ちょっと夫にハグしに戻ろうと思います。

 

 

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