mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

心が狭い私選!スイスでされる嫌な質問

前回のブログでは「スイス人の集まり緊張するんじゃ〜」と書きこぼしていたのですが、行けば都。

胃を痛くして出かけた夫友人の誕生日パーティー(火曜日)も、義母とのハイキング+義両親との湖遊び&義実家お泊まり(水〜木曜日)も楽しんできました。

 

夫友人のパーティーはヴィンタートゥール(Winterthur)まで電車で小1時間+慣れないバスに乗り継いで到着した時点で男のみ!という異次元で後悔しかけましたが、既知の夫友人カップルも後から来て安心。

主役が建築専攻なので周りも美術館に行きそうな人種が多いようで、久しぶりに美術の話が出来て嬉しかったです。スイスでも自分の趣味に触れる時間を増やせば、気分も落ち着く&上がるはず! 本、特に画集類は重量がヘビーなため日本に置いてきてしまったのですが、まずは手元のボナール(学生時代に研究していたフランスの画家)のカタログなどをペラペラ眺めつつ、帰国時には書籍・画集類を持ち帰ってこようと決意。

義実家のお泊まりも、前日に「泊まっていってもいいよ〜」と言われたときは「ちょっと考えます……疲れているし……夫の休暇時にはまた二人で帰りますから……」と超暗〜い返事をしてしまったのですが(笑)。行ってみたら往復4時間のハイキングも楽しみ、人生で初めて蜂に刺されるというハプニングがあったため一人で寝るのは怖い(体調急変したらどうしよう)という理由もあったのですが、結構気持ち的にも平気になったので、しっかり翌日の夕方までお世話になってきました。

 

 最近はスイス生活3ヶ月が経ち、ホームシックも感じ始めてどよ〜んとしていたのですが、ホームシック&ドイツ語の自習が進まないときは、思い切って人に会ってみた方がリフレッシュもでき、気持ちが明るくなるみたいです。

 

と、前置きが長くなってしまったのですが、前回愚痴めいた記事を書いてしまったので、負の感情はまとめてということで、スイスに来てからよく聞かれる質問のなかで、「うーん……(正直ちょっと不快)」と思ってしまう2つについて書いてみます。

 もちろん悪気なく聞かれているのは分かる&自分が細かいだけで、同じ日本人でも全然流せる方もいらっしゃると思うので、あくまで主観的なものです。

 

 

①「日本の家族と離れて、寂しくない?」

「国際結婚でスイスに来ました」と言うとされる質問、暫定トップ。

家族との距離が近い人が多い&自国ラブの人が多いスイス人らしい質問だと思います。自国内(スイスは大体九州と同じ面積)でも「距離が遠いから……」と、付き合うのを断念するスイス人も聞いたことがあるので、転勤などに伴って遠距離恋愛や単身赴任を結構な人数がしている日本人と比べたら、感覚が違うのかもしれませんね。

 

聞かれたときは100パーセント、「寂しくない&辛くないわけないだろー!」と心の中でシャウトしながら、「ちょっと想像力を使えば分かるんじゃない?わざわざ聞いてどうしたいの?」とツッコんでいます。

 

でも、きっと彼らは「全然辛くないよ、日本も好きじゃないし、日本の家族とも離れてせいせいしてる」(もちろん私はそんなことありません)と返されたり、逆に「うっ、辛くて辛くて……」と号泣し始められても困るのであろう。

 

そう思いながら、「もちろん寂しいけれど、毎日のようにスカイプもしているし、親に来てもらったり私が帰ったりして、年に2回は会えると思う。日本も好きだけど、労働条件を考えたときに、彼に『日本に来て働いてほしい』とは言えないと考えた」と、なかなか正解では? と思える回答をしています。そうすれば大体の人は納得しているような顔をして、掘り下げられることもありません。

 

この質問は、自分よりも若い世代の子にされる場合が多い気がします。彼らは他の場面でも、数歳の差でも大きな違いを感じることが多い世代だったりします。SNSでいえば、私はFacebookTwitterInstagram世代だけど、彼らはSnapchatをバンバン送り合っている&Facebookは持っていない的な。ちなみに私もSnapchatは登録してみたけれど、何が楽しいのか、そのメンタリティがよく分からなくて放置してしまっています。

 

 

②「働いているの?」

これは夫の知人だったり、シドニー時代に学校で出会ったスイス人だったりと、私についての事前知識がある人たちにもされる質問。現在の私はスイスに到着して3カ月、結婚して1ヶ月半ちょっと、ドイツ語は初学者。その前提を分かった上での質問です。これは私の心が狭いだけかもしれませんが、ちょっとピクリとしてしまう。

 

これもまた心の中で「来てすぐで働いている可能性は低いだろ! それともあれか、働いていないと一人前じゃない的な認識か?」と心はプチ般若の形相になります。

 

英語でいう「What are you doing?」的な聞き方であれば、「今はまず語学力をと思って、ドイツ語の学校に行っているよ〜」と屈託なく答えられます(ドイツ語に同じような表現があるのかは分かりませんが)。

ところが「Arbeitest du ? / Arbeiten Sie?」と「Arbeiten=働く」という動詞に特化して聞かれるものだから、「いや、今はまだ働いていないんだけど、働くのにもまずドイツ語と思って学校に……」と、なんとなく言い訳がましくなり、引け目を感じながら答えてしまう自分がいます。

 

私がドイツ語のニュアンスが分かっていないだけで、「無職だよ」「学生だよ」「主婦だよ」とフリーに答えればいい質問なのかもしれません。

でも、ドイツ語の動詞には結構意味が限定的なものもあり、たとえば「勉強する」を意味する「studieren」と「lernen」でも、前者は「大学で学ぶ」といった高等教育に使用されるもので、それ以下の程度のものは「lernen」、「Student」も大学以上の生徒のみを意味する単語だったり。私が「Ich studiere Deutsch.」と言えば、先生に「Ich lerne Deutsch.」に直されます。英語でも「study」と「learn」のニュアンスの違いはもちろんありますが、ここまで教育のレベルに応じて厳密に分けられているものでもないはず。

そう思うと、この動詞のチョイスにも意味があるのかなぁ? なんで最初からわざわざ「arbeiten」に限定して聞くの?、 移民が多い国なので色々と思うところがあり、それが無意識に出ているとか……? と考えたりもしてしまいます。

 

 

しかし、ドイツ語を学ぼうとしていることを伝えると、全員が満足してくれますし、職についていないことで何かを言われることはありません。

ここスイスだけに当てはまることではないかもしれませんが、自国愛の強い人が多いスイスであることも頭に入れ、あまりスイスの悪口は言わず(笑)、移民として同化する姿勢を見せることが大切で、また処世術にもなるのだろう、と今は考えています。

 

「私は国際結婚で、教育もあり、先進国である日本から来ている。ヨーロッパで問題になっている『移民』とは違うんだ」という意識をつい持ちがちですが、コトバとしてあらわした場合「Immigrant」としての区別はなく、大きな意味での移民であることに変わりはない。「私も、移民は移民なんだよなぁ」としみじみ思うこともある今日この頃です。

 

と綺麗に(?)まとめてみましたが、以上、心の狭い私が気になるスイス人からの質問2選でした!

 

 

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