mi-diary 〜くま好き女子のスイス生活〜

約5年の超遠距離恋愛を経て、2018年にスイス人と国際結婚。現在スイス東部ザンクト・ガレン在住のくま好き女子が、スイス生活をつづります。スイス〜ヨーロッパのアート・文化に関する記事も更新。

シテ島の思い出

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先日、ひとりで起きていた夜に思い出したことがありました。ふとした瞬間に時折思い出される、私の中では少し不思議な光景です。

 

最初に夫と出会ったのはフランスのヴィシー(Vichy)のフランス語学校(馴れ初めは、また別の機会にゆっくり書ければと思います)。

 私は2週間という短期入学だったので、学校でクラスが一緒になった夫と出会って仲良くなったものの、すぐに卒業。その後はパリに4泊してから日本に帰る予定でした。

 

金曜日に卒業して、土曜日の朝にはパリ行きの電車に乗ることに。

夫は学校もあるのでヴィシーに残ったのですが、「このまま一生会えなくなってもいいの?」と電話で説得して、パリまで来てもらいました。今思えば、すごい勢いの電話だったと思う(笑)。

 

そして数日間、二人でパリ観光をしながら過ごしたのですが。どんなに楽しくても、帰国日が近づいてくるにつれ、「これからどうなるんだろう?」「次に会えるのは一体いつなんだろう?」と考えてしまい、悲しい気持ちになることもありました。

 

そこでタイトルの「シテ島の思い出」になるのですが、パリの中心部を流れるセーヌ川にはサン=ルイ島(Île Saint-Louis)、シテ島(Île de la Cité)という中洲があり、後者はノートル・ダム大聖堂やサント・シャペルがあることでも有名です。

そのシテ島セーヌ川下流側(西側)の先端は三角形の公園になっています(調べたらSquare du Vert-Garantという名前だそうです)。ポン・ヌフ近くの階段を降りると、ノートルダム大聖堂のある地面から一段下がったその公園に入ることができます。

 

私たちもなぜだかその公園にたどり着き(私が行きたがったのだろうと思う)、ベンチに腰を下ろしました。

その公園は観光地のすぐそばにあるわりに、少しマニアックなのか人気が少なく、その日はほぼ私たちだけしかいなかったと思います。

 

そして色々と話しているうちに、別れのことや将来のことを考えて、涙が出始めてしまい、止まらない。。。

 

そこに現れたのが、純白のウェディングドレスを着た花嫁さんと花婿さん。

その時はノートル・ダムで結婚式を挙げた直後なのかな……?と思ったけれど、今考えれば近くに市庁舎もあるし、家族や友人も連れていない二人組だったので、そっちかもしれません。

 

その新婚ほやほやカップルは、どんどん私たちの方へ近づいてきます。

そしてボロ泣きする私たちに、ラテン系の超明るい笑顔を向け、お手振りをしながら、前を通り過ぎていきました。。。

 

その当時も「なんだかすごいタイミングとコントラストだな……」と思ったのですが、出会ったばかり・遠距離恋愛スタート&不安でいっぱいの二人と、結婚したばかりで超ハッピーな明るい二人の両カップルはなんだか正反対。

 

そして「こんなにボロ泣きしている二人なのに、そんなこと全く気にもかけずに超笑顔で手を振ってくるのは、ある意味すごい人たちだよなぁ」なんて、ちょっと不思議に思ったりも、未だにします。

 

とにかくその二人の超幸福感が素敵で、自分たちとの対比と共に、なんとなく私の心に残る思い出となったのでした。

多分これからの人生でも、時々思い出される出来事なのだと思います。

 

 

あれから長年の超遠距離恋愛を乗り越え、今は夫と結婚したので、あのカップルは良い前兆だった、またはご利益があった(笑)ような気もしています。

 

多分覚えていないだろうけど、あの時の二人に「ありがとう」「私たちも結婚したよ!」と伝えたい。

 

 

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